薬膳は、体質や自然の摂理に沿う料理
菜食主義ではないので、肉も魚も体質に合えば食べるのが薬膳
この薬膳の考え方は中医学からくるもので、紀元前から受け継がれ、人体実験を経て現在に至る「どうすればいつまで元気でキレイでいられるか」をテーマにした、壮大な食養生なのです。
「肥甘厚味」は湿・熱をうみ、気血の流れを阻害する
甘いチョコレートも、食べ過ぎは血行不良や冷えのもと!
薬膳では摂りすぎるとよくないものの例で「肥甘厚味(ひかんこうみ)」をあげたりします。「肥」=脂肪分、「甘」=甘いもの、「厚」=濃い味、脂っこいものなどを指し、これらを摂取しすぎると気血の流れを阻害し、体内に余計な水分や熱を生みやすいとされます。
胃腸にも負担かかかり消化機能を妨げるので、カラダに老廃物などをためやすくなり、高脂血症、糖尿病、高血圧、脂肪肝、虚血性心疾患、肥満……とさまざまな生活習慣病を引き起こす原因にもなります。
ということで、「揚げ物は薬膳的にもよくない」というのがやはり正解です。ただし、特に気をつけるべきタイプの人や、食べてしまった時の対策など、改善案もあるのが薬膳のいいところです。次のページで詳しく解説しましょう。