コーチング

面談にも役立つ!部下をやる気にさせる7つの行動(3ページ目)

組織を活性化させる上司は具体的に何をしているのか!? 面談にもすぐに活用できるヒントをご紹介します!

平野 圭子

執筆者:平野 圭子

コーチングマネジメントガイド

第3位 部下の成功や成長を支援している

仕事では「目標」や「業績」にどうしても目を向けがちですが、同時に目の前の「その人自身」に意識を向けることも必要です。その際、特に重要なのがその人にとっての「成功」と「成長」です。

「ここまでに何を成し遂げ、どのような成長をしたのか」を振り返ることは大きなアクノレッジメントとなります。そして、それ以上に「ここから何を成し遂げ、どのような成長をしたいのか」について話す機会をもつことは、部下にとって大きなモチベーションアップにつながります。

特にこの点においては、面談など改まった場だけで終わらせず、日頃から成長をテーマに継続的に話し合ったり、アクノレッジメントやフィードバックをしたり、支援したりすることが必要です。

第2位 部下に期待する役割を伝えている

面談などの改まったときだけでなく、折にふれて、部下に期待する役割を伝えているでしょうか? 部下に「してほしいこと」は伝えていても、期待する「役割」まではなかなか伝えていないかもしれません。

しかし、期待する役割を伝えるというのはとても大切なコミュニケーションの1つです。人は必要とされていたいもの。役割を求められるということは、まず存在承認となり、相手に安心して働く土壌を提供します。

同時に役割は人を主体的にもします。特に、「君のリーダーシップを活かして、このチームを引っ張ってほしい」「君の情報収集力でチームに新しい風を吹き込んでほしい」というように、相手の強みを活かした役割を求めることは、大きな承認となります。

また、「半年後には、チームをひとつ任せたい」「将来的に、君にはマネジャーができるようになってほしい」というように、「今」求める役割だけでなく、近い将来、もしくは将来的に求める役割を伝えることは、大きな承認となるだけなく、相手の成長支援やヴィジョン形成にも役立つでしょう。

第1位 部下と定期的に話している

ここでのポイントは、たまたま話す時間があったというのではなく、「定期的に」、そのために、「意識的に」「計画的に」「継続的に」というところです。

具体的な取り組みとしては、次のようなことが考えられます。

普段から話す時間を意識的にとること
一番わかりやすいのは、たとえば、1週間に1回30分といった形で話すためのアポをとること。内容は、部下の業務全体を扱う時間でも、特定のプロジェクトについての共有などでもいいでしょう。長さや頻度も状況やテーマに応じて設定すれば十分です。もしくは、出社時や帰社時に一人ずつ挨拶を兼ねて声をかけたり、帰宅時にその日の振り返りや明日の予定について聞くなど、短い会話を交わすのでもいいでしょう。

面談や会話後のフォローをする
部下と話したっきりになっていることはありませんか? 面談や会議、ときにはちょっと交わした会話は定期的な会話を始める絶好のきっかけです。「あの件、その後どう?」「うまくいっている?」「あれから何か困ったことはない?」とちょっとした声がけをしてみましょう。ただ、「急に」だと、チェックされている、心配されていると相手を不安にしてしまうかもしれません。理想的なのは、面談や会話の終わりに、「この件について定期的に話そう!」と提案するのがいいでしょう。目的が相手の支援であることを合わせて伝えれば、より効果は高まるでしょう。

面談自体にも連続性を!
半期に1度、1年に一度というように、組織の中にシステムとして組み込まれている面談はまさに定期的に話す時間のチャンスです。しかし、カレンダー上は定期的に開催しているにも関わらず、部下にとっては連続性のない、単発的なものになっていることがあります。次のようなことを意識することで、面談と面談のつながりを明確にし、連続性のあるものにすることができます。
  • 前回の面談の振り返りを入れる
    例)事前に前回の面談資料やゴールをリマインドする
    面談のはじめに、前回の面談内容についてふれる
     
  • 面談の最後に、次回面談についても話す
    例)次回面談の時期などを共有する
    次回面談を1つのゴールポイントにする
    「次回の面談時にはどのようになっていたら成功でしょうか?」
     
  • 面談で決めた目標やスキルアップテーマについて、面談の間にも話す時間を設ける
    例)「1ヶ月ごとに振り返りの時間を持ちませんか?」
    「このことについて、次はいつ話しましょうか?」

さて、こうした行動、あなたは普段どのくらいできているでしょうか?

すべての項目に一気に取り組む必要はありません。7つの行動は密接に関係していますので、どれか1つに取り組むだけでも、自然と他の項目にも変化が現れます。まずは1つで構いません。取り組みやすいものから始めてみてください。

参考:
組織を活性化させる上司は、「部下のために」時間をとる

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