骨盤底筋群の妊活はできていますか?
骨盤底筋群は妊活から意識を高めましょう
骨盤底筋群はどんな役目をしているのでしょう
骨盤底筋群は子宮や膀胱などの内臓を支える役割を担っています。肛門、尿道、膣を締める働きもあり、妊娠時には赤ちゃんの重みも受け止め、出産時にはコントロールしながら赤ちゃんの出口にもなってくれる、とても大切な筋肉群になります。立位や座位で骨盤を立てるようにすると、骨盤の一番底の部分に骨はなく、底が抜けているバケツのような形になります。骨盤底筋群は丁度このバケツの底の部分。出産時には薄く伸びながら、赤ちゃんの出口を作ってくれますが、その直後からはまた収縮をはじめ、子宮・膀胱・直腸をしっかり支えなくてはならないのです。出産時に骨盤底筋群の支持組織が損傷を受けた場合、子宮脱(子宮が膣から下垂)や尿漏れが生じてしまうといったことも起こることがあります。ですから妊娠出産に向けて、妊活をはじめる時に是非取り入れて欲しいエクササイズなのです。今回は妊活として今すぐできる、意識を高める骨盤底筋群エクササイズをご紹介します。
イスに座って骨盤底筋群エクササイズその1
1. イスとタオルハンカチを2枚準備します。(イスの高さにより足が不安定に感じる時は、足裏を雑誌等の上に置き、安定感を高めておきましょう。)
その姿勢に慣れたら、タオルハンカチの上の坐骨を、左右からセンターラインに寄せるつもりで骨盤底筋群を使います。息を吸って準備し、吐いて寄せる、を3回程繰り返しましょう。
右の坐骨・左の坐骨・恥骨・尾骨の4つの箇所をそれぞれ中央よりに寄せてくるイメージを持ち、骨盤底筋群の面積を狭くしていく、と意識してみましょう。
意識をすることが出来てきたら、次は坐骨の下の座布団を1枚取ってみましょう。
イスに座って骨盤底筋群エクササイズその2
1. タオルハンカチで作った坐骨の座布団の1枚をとっておき、もう1度矢印の方向に顔を向けて座ります。骨盤を立て、背骨の長さを出すように安定を高めておきましょう。左の坐骨座布団は無くなります。終わったら坐骨座布団の位置を入れ替え、右の坐骨の上げ下げも行ってみましょう。3回程度。
意識を向けるだけだったり小さな骨盤の動きのみなので、集中出来るタイミングで1日3セットくらい続けてみましょう。妊娠を望んだ時から始めれば、赤ちゃんの重みで骨盤底筋群に負担がかかる妊娠中も、回復が必要な産後も、マイナートラブルを防いでいくことにつながります。骨盤底筋群はいくつもの筋肉が複雑に重なり合って出来ていますので、様々なイメージを使って意識を高めていくようにしましょう。また呼吸と連動して使う事が出来るので、ゆっくりと呼吸を続けながら行ってみてください。
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