美容に効果絶大な昆布。とはいえ、昆布ってだし以外にどうやって使えばいいんだっけ……?というあなた! 日本一昆布を使いまくる「昆布マスター」富山県に学びましょう! 富山県は昆布の消費量が日本一。その消費量たるや、なんと全国平均の2倍! ふだんから、どうやって食事に昆布を取り入れているのかを学びに、「昆布王国」富山県は高岡市を訪ねました。
昆布消費量日本一の富山県!
富山県で昆布消費量が多いのは、富山が江戸時代、北海道から大阪まで昆布を運んでいた北前船の寄港地であったことが大きな理由といわれています。高岡は県内で最も多くの昆布問屋があり、最近では、昆布を使ったグルメ「高岡昆布百選」で盛り上がる昆布タウンです。多彩な昆布料理がある富山。
スーパーは「昆布パラダイス」
「とにかく昆布は富山県民の食卓に欠かせません!」と語るのは、高岡市役所産業振興部 観光交流課の表野勝之さん。「富山県のおにぎり、といえばまず、『昆布おにぎり』です」。中に昆布が入ったおにぎりではありません。とろろをまぶしたおにぎりが定番。お弁当のおにぎりもまずコレ。コンビニでも、富山でしか食べられていないという、「黒とろろ」と一般的な「白とろろ」のおにぎりが当たり前のごとく並んでいます。昆布かまぼこ。板はなく昆布で巻いてある。
スーパーの昆布充実度は他県の追随を許さない!
アンチエイジングの鏡!
“昆布賢人”富山県民の「昆布使い」
表野さんによれば「富山の家庭にさまざまな昆布が揃うのは当たり前」で、昆布は、だしばかりではなく料理に多用するのだとか。刻み昆布を煮物に入れる、刻み昆布をお好み焼きに入れる、塩昆布を野菜と混ぜて浅漬け風に使う。余った刺身は昆布じめに。そしてとろろの多彩な使い回しも富山流昆布使いのポイント。味噌汁に入れる、お湯に入れてしょうゆをたらした「とろろのおすまし」、麺類にトッピング、おでんにもとろろ……。確かに、とろろを使いまわせば手軽に昆布摂取量はアップしそう!
「そもそも、昆布がおやつになることも多いです。お年寄りが電車の中で食べていたり、会社のデスクの引き出しに昆布が入っているひともいます」(表野さん)。まさに、アンチエイジングの鏡! 小腹がすいたら、真っ先に昆布。見習いたい若返り習慣です!
次のページでは、富山ならではの昆布専門店をご紹介します。