欧米の夫婦にとっては、夫婦別室での就寝は離婚の一歩手前?とも言われてしまうとか。
こうした方々共通の特徴的な暮らしぶりがいくつか見られましたが、そのひとつが夫婦別室です。9夫婦のうち4夫婦、つまり5割近い家庭で夫、妻がそれぞれ自分の部屋を持ち、別々に就寝しています。
何故、夫婦別室なのか?その理由を尋ねてみると、こんな答えが返ってきました。
お互いの生活時間が違う
まず、生活時間の違いがあります。夫は夜中にならないと帰ってこない。夫が寝室に入ってきてガサゴソすれば、若いころとは違って眠りが浅くなった妻は目覚めてしまい、その後寝つけず睡眠不足に陥ってしまう。妻も日中は趣味やボランティアに忙しく、眠りを妨げられるのは大迷惑。
これまた寝つきの悪くなった夫は、就寝前に読書したくても妻が目を覚ますため、灯りがつけられない。この状態が毎日続くと、夫も仕事に影響が出るようになる。すると、それがもとで、夫婦仲がぎくしゃくするようになる。
だから家を建てる機会があれば、ぜひ夫婦別室にしたいと考えていた、ということです。
お互いの体感温度が違う
体感温度の違いも大きな理由です。夏、夫が暑がりだと冷房をきつめにかけることになります。一方、妻は冷え性なので冷たい風を直接受けるのはつらい。冬、妻が暖房を高めの温度で設定すると、今度は夫が暑くて眠れない。
たかが温度、されど温度。折り合いがつかないとどちらかの不快指数は限界点を超えてしまいます。
家庭内でも嫌煙権を行使
タバコの問題もあります。会社では喫煙室、自宅ではバルコニーでしかタバコを吸えない夫(妻)の夢?は、誰にも遠慮しないで、吸いたいときに吸いたい場所(もちろん屋内)でタバコを吸うこと。畢竟自分の部屋が欲しくなるというわけです。
タバコを吸わないほうも、タバコ臭くない、壁やカーテンがヤニで黄ばんでいない部屋で暮らしたい、という願望があります。
よって、ちょっと表現はきつくなりますが、タバコを吸わないほうが、タバコを吸うほうを別の部屋へ追いやることになってしまうのです。
夫婦別室の直接的理由は、この3つといえるでしょう。
でも、もっと深い理由もありそうです。
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