京都グルメ/京都のその他ジャンルのレストラン

エル ボガバンテ 346(3ページ目)

今年は日本とスペインの交流400周年の記念すべき年! そこで今回はスペイン料理店シリーズ第一弾として、京都にあるスペイン料理店(ガストロバル)「エル・ボガバンテ346(El Bogavante 346)」を御紹介します。

執筆者:麻生 玲央

・贅沢オマール海老のパエージャ
Arroz con Bogavante (オマール海老のパエージャ)

Arroz con Bogavante (オマール海老のパエージャ)

店名にもなっている「ボガバンテ(Bogavante)」とは「オマール海老」という意味。その店名が付いた「Arroz con Bogavavante(オマール海老のパエージャ/アロス コン ボガバンテ)」はもちろん、「エルボガバンテ346」のスペシャル料理となっています。

一年寝かした米が海老の頭などからとった赤い出汁を吸い込み、柔らかさの中にも良い具合に米質が引き立った仕上がりなのです。オマール海老のミソを絡めて食すと、さらに旨味濃厚! カタルーニャ風らしい煮込み感も抜群ですし、ブラーヴォ! やはりアロス(パエージャ)はカタルーニャ風がいいですね。

このカタルーニャ風とは、パリパリに焼き上げた固めのパエージャとは違い、柔らかく煮込んだようなパエージャのことで、日本食で例えると「オジヤ(スペイン語のオジャが語源)」のような柔らかいパエージャ(アロス)をカタルーニャ風と言います。出汁もより感じやすいですし、日本人にはカタルーニャ風のほうが馴染みやすいかもしれません。

ちみなにスペイン語には「ボガバンテ(オマール海老)」と似た意味の言葉で「ランゴスタ」という言葉がありますが、こちらは大きな爪がない「大型海老(例えば伊勢海老)」を意味し、別の意味になります(豆知識)。


手作りの多彩な美味タパスが楽しめる一軒

スペイン料理といえば、生ハム。 こちらは「ハモン・デ・トレベレス」。23ヶ月熟成で無添加のもの!(発色剤は入っていません)。

スペイン料理といえば、生ハム。 こちらは「ハモン・デ・トレベレス」。23ヶ月熟成で無添加のもの!(発色剤は入っていません)。

穏やかな風貌とソフトな語り口の荒川シェフですが、本物のスペイン料理の中でも、今流行りの盛り付けや革新的調理法の科学料理ではなく「美味しさのクオリティが高く、かつ伝統を大切にした料理」を追及したいと力強く語られ、そのオープン当初からブレない熱意には感服してしまうほど。

京都であまり聞くことのないスペイン語が飛び交う店内で、シェフとスタッフが生み出すスペイン愛と情熱に溢れた渾身の料理を味わっていると、スペイン料理の奥深さと郷土性の多彩さを実感しますね。


<DATA>
・店名: El Bogavante 346
・所在地:京都市左中京区三条西洞院西入ル塩屋町53 ORYZA三条西洞院1F
・アクセス:京都市営地下鉄「烏丸御池駅」徒歩約6分
・地図:Yahoo!地図
・TEL:075-255-9892
・営業時間:18:00~23:00(LO)、土日は12:00~15:00(LO)
・定休日:原則として年中無休(夏季・冬季休暇あり)、水曜日はバル営業。



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