美声になる呼吸法:バマリー・プラーナーヤーマ(蜂の呼吸法)
この呼吸法は、ハミングして、蜂の羽音のような音をたてるという技法です。効果は、不眠症や疲労回復、また、喋る前後に行うと「声帯を緩めて暖める効果」があると言われています。私が習っていたインドの先生の生徒さんは、この呼吸法で声が出るようになった!と教えて頂いたので、喉への効果は測りしれません。では、バマリー・プラーナーヤーマのやり方をご紹介する前に、呼吸法(プラーナーヤーマ)をする上で気をつける点をご紹介します。呼吸法は、気候の穏やかな春か、秋に始めるのが最も望ましいと言われています。そして、いつも決まった時間、決まった場所、同じ姿勢で規則的に行う必要があります。また原則、空腹時に行うのが望ましいとされています。
姿勢は、蓮華座、正座などで座ります。背骨がまっすぐ伸びるように、座り心地を安定させます。体が硬くて背骨が伸びないようであれば、お尻の下に座布団等を敷いてもOKです。
やり方は簡単です。座りやすい姿勢で座ったら、人差し指で耳を閉じ、目を閉じ、口を閉じて、柔らかく眉間に響かせるように「ンー」という音を出してハミングします。音の波動で頭蓋骨を振動させるイメージで行いましょう。吐く息の長さは、無理の範囲で行い、慣れてきたら徐々に長くするようにしましょう。
いかがですか? 新学期はなにかと疲れる時期でもあるので、寝つきが悪い時は、寝っ転がった状態でもOKですから、このバマリー・プラーナーヤーマを実践してみてはいかがでしょか?