リーダーシップ/リーダーシップの基本知識

オリンピックからセルフリーダーシップを考える

閉会した2014年ソチ冬季オリンピックを総括しながら、日本チームの選手を中心にセルフリーダーシップを考えてみたいと思います。期待されながら、金メダルを今回逃した女子ジャンプの高梨沙羅選手、女子フィギュアスケートの浅田真央選手、惜しくも今回もメダルに届かなかった上村愛子選手にはどうも共通点があるような気がします。

藤田 聰

執筆者:藤田 聰

キャリアプラン・リーダーシップガイド

2014年ソチ冬季オリンピックを総括しながら、日本チームの選手を中心にセルフリーダーシップを考えてみたいと思います。期待されながら、金メダルを今回逃した女子ジャンプの高梨沙羅選手、女子フィギュアスケートの浅田真央選手、惜しくも今回もメダルに届かなかった上村愛子選手にはどこか共通点があるような気がします。

オリンピックでの金メダリスト達

毎回、オリンピックには感動のシーンがあります

毎回、オリンピックには感動のシーンがあります

今回のソチでは、唯一、男子フィギュアの羽生選手が金メダルを獲得しました。以下、思いつくままに金メダリストを列挙してみることにします。冬の五輪では、1998年の長野以降、清水(男子スピードスケート)、里谷(女子モーグル)、船木(男子ジャンプ)、西谷(男子ショートトラック)、荒川選手(女子フィギュア)が挙げられます。

夏の五輪では、北島(男子水泳背泳ぎ)、野村(男子柔道)、田村、松本(女子柔道)、吉田、伊調馨(女子レスリング)、高橋(女子マラソン)、村田選手(男子ボクシング)等です。(以上、全て敬称略)

ゴールドメダリストの面々の共通項は何でしょうか?金を獲った選手とそうでない選手には何か一線があるような気がします。

人柄や人間性の良さは金メダルへブレーキを掛けるのでは

金メダルを獲得するにはこれまで実績もさることながら、ここ一番での精神的な強さや集中力が求められるようです。金メダル確実と言われながら獲れなかった選手もいれば、伏兵的な選手が金メダルを獲得することもあります。今回の女子ジャンプの高梨選手はその典型例でしょう。逆に、長野五輪の里谷選手の金メダルは意外性があったと言えましょう。

浅田選手、高梨選手、上村選手は非常に人柄や人間性が素晴らしく、マスコミに対しても気を遣われるようです。ややもすると、そういうエネルギーをも金メダルを獲るという目的だけのためにゴールドメダリストは注ぐのではと推察いたします。
先に挙げたスピードスケートの清水選手や水泳の北島選手は試合前の圧倒的な集中力、他が入り込めないものを感じたものです。

超一流アスリートは協調性に欠ける?

アスリートの世界は実績が全ての世界です。記録や勝利こそ全てであり、極論すれば、人柄や人間性は二の次です。その意味では尖った記録(=頂点に立つ)を作るには尖った人材の方が良さそうです。丸くなった時点で抜け出せないというイメージです。
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