栄養管理/乳児・幼児・子供の栄養管理

子供の「なぜ?」に答える食育…キホンの栄養のお話(2ページ目)

年長さんや小学生になると、食べ物の役割が気になってくる子供も多いようです。栄養に関心を持ってくれることは嬉しいですが、基本的な言葉やサイエンスの知識がまだないので、説明に戸惑ってしまうもの。小さい子供と食物や栄養のお話をする時に使える、子供向けの食物の役割について書きました。

一政 晶子

執筆者:一政 晶子

管理栄養士・米国登録栄養士(RD) / 栄養管理・療養食ガイド

お菓子や外での外食に関する質問にはどう答える?

楽しい

甘い物はハッピーな気分に

Q.「お菓子は何をするの?」
→A.「ハッピーな気分になるでしょ。楽しくて美味しいでしょう」。
お菓子はリラックスしたり、美味しい、楽しいと感じる食べ物。栄養素とは違う次元で心・記憶の栄養になると思います。ただし、楽しいからと言って、遊んでばかり、ゲームばかりしているのは良くないのと全く同じで、お菓子も食べ過ぎはよくないという概念を教える必要はあると思います。

Q.「なぜレストランの食事は味が濃いのに、家で食べるのはそうじゃないの?」
→A.「毎日味が濃い物ばかり食べてると、おしっこ作るところとか、体の中のお掃除屋さんが疲れ果てて、体調がが悪くなっちゃうよ。でもレストランに行った時とか、時々なら大丈夫よ。」
味が濃いというのは、塩分が多すぎる、または脂質が多すぎるという場合が多いと思います。腎臓や肝臓に負担が掛かり、将来病気になってしまうかもしれません。塩味、脂質への味覚などはどんどん鈍くなっていくので、あまり味が濃くなりすぎないように注意したいものです。

Q.「ジャンクフードは食べない方がいい?体に悪いものは食べない方がいい?」
→A. 「食べてワクワクするものや、嬉しいと思う物は食べても悪くないよ。でもこればっかり食べるのは面白くないし、やっぱり色々食べた方がいいよね。」
私は自宅では、子供に「体が悪い食べ物」、「ジャンクフード」という言葉を使った覚えはないのですが、やはり学校などで聞いてくるようです。適度に楽しむ程度なら悪い食べ物はないと思います。私はいわゆる「健康的なもの」ばかり食べても健康にならないし、「体に悪いもの」を避けていても健康にならないと思っています。

いかがでしたでしょうか。奥が深い食育。子供にもわかりやすく解説して、楽しみながら栄養に関する知識を身につけてほしいですね!
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