こうした事件をきっかけに、大手離れは起きるのか?
私は、大手離れは起きにくい、と考えています。大手といえども100パーセント安心ということはないけれど、万一、欠陥、手抜かり工事が発生したときは、今回の例が示すように企業としての体力があるために倒産の可能性は低く、かつそれなりの手厚い保証が得られるのです。こうしたことから、消去法ながら、最終的には大手を選ぶという消費者は案外減らないと、考えるからです。
ますます、マンション業界は大手の寡占化が進みそうに思われます。大手・中小による群雄割拠こそがマンションの質向上につながるのですが……、残念なことです。