インド1位、日本は4位
もっとウイスキー
今回はすべての価格帯、1,000円以下のエコノミー、5,000円以上のスーパープレミアムも含めた国別消費量の数字を発表する。ネタもとはまたIWSR(The International Wine & Spirits Record)のデータである。
数字は2012年1月から12月の2012年度1年間のもの。
1 インド 約1億7,000万ケース
2 アメリカ合衆国 約4,800万ケース
3 フランス 約1,500万ケース
4 日本 約1,100万ケース
5 イギリス 約800万ケース
6 ビルマ 約640万ケース
7 ブラジル 約600万ケース
8 スペイン 約550万ケース
9 カナダ 約470万ケース
10 ロシア 約460万ケース
ちなみに11位以下、15位までは南アフリカ、ドイツ、オーストラリア、メキシコ、タイの順だった。
スタンダード、プレミアムクラスだけの2011年のデータでは1位アメリカ、2位日本、3位イギリス、4位フランス、5位オーストラリアである。
フランス人はウイスキー好きでもある
1,000円以下のエコノミークラスが加わってくると、こんなにも順位に変動がおきる。トップ15にインド、日本、ビルマ、タイが入っているが、インド、ビルマという国はエコノミークラスがガバガバ飲まれていると思っていい。またエコノミーといっても我々が知っているニッカのひげのクリアブレンドとか、サントリーのレッド、トリスとかとは別物で、モルトなどごく少量かあるいは入っていなくて、香料を使ったりしたイミテーションウイスキーがほとんどだと思っていただきたい。国によってウイスキーの解釈が違うのだからしょうがない。
ただし、これらの国々がもっともっと豊かになっていけば、ジャパニーズ、スコッチ、アメリカン、カナディアン、アイリッシュの5大ウイスキーの品質の高いウイスキーがどんどん飲まれることになり、ウイスキー市場規模はより拡大することになる。
もうひとつ、フランス人はウイスキーをよく飲む。スコッチのエコノミークラスのブレンデッドを日常的に飲む人がいる。
おまけだが韓国17位、中国19位である。この両国ではエコノミーはあまり飲まれていない。スタンダードクラス以上の輸入ウイスキーが飲まれている。
関連記事
ウイスキーの世界市場規模、日本第2位世界の名ブレンダー、山崎に集う
ジャパニーズは世界のウイスキーとなるか1
ジャパニーズは世界のウイスキーとなるか4
WWA2010最新情報とブレンデッドの話