そもそも簿記って何?
青色申告の選択は複式簿記の理解から
1. 売上、経費、利益などを正しく把握し、経営に活かすことができる
2. 税金の申告を正しく行うことができる
3. 銀行への借入申込みをする際に求められる試算表を作成できる
単式簿記、複式簿記って?
単式簿記、複式簿記という言葉と聞いたことがあるかと思います。まずは言葉としておおまかな理解をしておきましょう。■単式簿記
現金の収支や商品の増減など、基本的な取引内容の一面からだけ捉えて記帳する方法。いくら使っていくら残っているかを把握できるレベル、つまり家計簿やおこづかい帳とだいたい同じレベルのものとイメージしてください。
■複式簿記
これに対し、複式簿記とは、お金の動きを両面から捉えます。例えば、何にいくら使ったか、両方の要素を同時に記帳していくのです。複式簿記によって記帳をすれば、お金の増減だけではなく、売上がいくらで、それぞれの経費項目がいくらで、今月の利益がいくら上がったのかなど、常に正確に把握することが可能となります。
複式簿記の理解は5つの要素を覚えることから
まず、経営を数字として捉えるには次の5つの要素についての正確な把握が必要だということを認識してください。1.資産、2.負債、3.資本、4.収益、5.費用の5つです。
例えば、売上は収益、必要経費は費用、現金預金は資産です。複式簿記では、取引(仕事上でのできごと)があった場合、この5つの要素のうち、複数のどれとどれに増減があったのかを記帳していきます。これを仕訳といいます。
日々の仕訳を積み重ね、最終的にその年に儲かったのか、損したのか、あるいは年末に何がいくら分残っているのかを把握する表を作成するのが複式簿記のゴールなのです。