女性の筋肉……引き締ったカラダになりたい!
女性は筋トレで筋肉ムキムキになる?
しかし女性の多くは、そんな重いのでやったら筋肉ムキムキになっちゃう!ムキムキになりたくないのにそんなに重いウェイトでトレーニングして大丈夫?……という人が非常に多い!
今回はそんな気持ちに一度でもなったことのある人や、だから筋トレはしないという人にこそ読んでほしい記事です。ここで一度、意識改革をしていただきたいという思いをこめて。
女性は筋肉ムキムキにならない?の謎
ダイエット情報サイトやトレーニング本などでよく目にする言葉の中に「女性は筋肉ムキムキにはならない」という言葉があります。確かに、女性には筋肉を発達させる効果や体脂肪を減少させる効果の強いテストステロンという男性ホルモンが少ないため、いざ筋肉をつけようと思ってもそう容易ではありません。テストステロン分泌量の高い男性でさえ、筋肉をつけてマッチョになるにはそれなりの努力が必要なのです。私もトレーニングセッションの時は「女性はそんなにムキムキにならないから心配しないで大丈夫!」と言いながら、その人にとっては少し重めの負荷をかけトレーニングを進めています。
でも実際に、○○でトレーニングをしたら筋肉ムキムキになってしまったと訴える人も多いのです。その矛盾はなんなのでしょうか。私はそれには少なくとも以下の原因があると考えます。
- 人それぞれムキムキの基準が違う。
- 以前は脂肪に隠れていてわからなかった筋肉の形が見えることにより筋肉ムキムキになったと感じる人がいる(例えば太ももの前の筋肉が張り出ている・肩の筋肉が大きい・力こぶの部分が見えるようになったなど)。
- 筋トレ後に、パンプアップと言って一時的に体液が筋肉の中に集まり大きくなることを、筋肉がついた!と勘違いしてしまう(通常、パンプアップの状態は数時間後には収まり、筋トレ後にしっかりストレッチすることで軽減させることができます)。
ではここで1枚の写真を見ていただきましょう。さて、このカラダを見て「この女性は筋肉がムキムキだ」と思う女性の割合は、100%に近いのではないでしょうか。とすると「女性が筋肉ムキムキにはならない」というのは嘘になります。実際この女性は筋肉ムキムキになってますものね。 でもここで重要なのは、この女性がこのカラダになるために行っているトレーニング量と栄養摂取方法。 女性がここまでになるには、筋トレを相当量こなし、栄養面も細かく設定し、筋肥大をして、体脂肪を極力落とすことが必要です。先ほどお話した通り女性はテストステロンという男性ホルモンが少ない上、女性ホルモンの働きにより脂肪を溜め込みやすいカラダになっているので、あなたがアスリートやボディビルダーでない限り、このカラダになるにはかなりの努力と精神力が必要なのです。
多くのダイエッターや健康・美容意識の高い人などが求めるカラダ作り、例えばくびれたウエストやたるみのない腕、きゅっと上がったヒップやすらっと引き締った脚を手に入れるには筋トレは必須と言っても過言ではありませんが、よっぽどこのカラダを目指して日々過ごさない限り、ここまで筋肉量を増やし体脂肪量を減らすことは容易ではないので安心してください。
女性の筋トレが悪ではない
次はこの写真を見ていただきましょう。 このカラダはいかがですか? 適度に筋肉もついているし引き締まっている、素敵なカラダではないですか? 見ようによっては肩のあたりがムキムキに見えたりする人もいると思いますし、アスリートっぽい、もう少し女性らしい感じのカラダになりたいという人もいるでしょう。それではこちらでは?
今回この記事を仕上げる際に、様々な職業や年齢の女性に複数枚の写真を見せ、どのカラダがムキムキに見え、どのカラダがほどよい筋肉で引き締って見えるかのアンケートをとったのですが、ビックリするほど意見が割れました。
その人の憧れる女性像やなりたいタイプの違いが直接、カラダの理想へと繋がっていて自分の目に映る理想のボディを判断しているようです。
ただ、人の理想はそれぞれだけど、この上2枚の写真に共通しているのは程よく筋肉がついていて引き締まっている、というところではないですか?
きちんとした負荷をかけしっかり筋トレすれば、筋肉量を増やすことができ、カラダを引き締め、代謝を上げ、脂肪を燃やしやすいカラダに変えることは可能です。そうすればこのカラダを手に入れることも夢ではありません。2枚目の写真のように筋肉のがっちりついた「ムキムキのカラダ」より、こちらの引き締まったカラダのほうが「女性が手に入れやすいカラダ」と言えるのです!
なぜ、筋トレをして筋肉がつきすぎる・体が大きくなりすぎるのか
その答えは至って簡単。そう思う人々の共通点とは……・要は食べ過ぎなのです! または栄養摂取法のどこかが間違っている可能性大! トレーニングしているからいつもよりお腹は空くし、「トレーニングしているから」少しくらい食べ過ぎても平気、という気持ちがカロリー過多を招き、脂肪を蓄えます。なのでカラダが大きくなったと感じる。せっかくカラダを引き締めるために筋トレをしても、カロリーや栄養面とのバランスがとれていなければ思うように結果が出ないのは当然なのです。もちろん、思春期の頃に運動をしっかりしていた人は、していなかった人より筋肉のつくスピードが速い傾向にあったり、浮腫みがひどくなかなか引き締まらないと感じる人も中にはいると思います。残念ながら、もともとの遺伝的要素により思うような筋肉の付き方にならない人もいます。そのような人たちも含め、引き締ったボディメイキングには正しいトレーニング方法はもちろんのこと、適切な食事を摂り、日常のどこかにそうなってしまう原因があるのではないかと振り返ってみることも必要です。
「筋トレ=悪」と短絡的に考えず、「筋トレ+正しいダイエット=引き締ったカラダ」ということを忘れずに、怖がることなく筋トレすることをオススメします!
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