マンション購入術/マンション情報収集術

水面下で動く優良中古情報を入手する(2ページ目)

マンション情報収集の術を知る(4)-前回のコラムでは優良中古住宅であればあるほど、売り出して7日以内に、市場に姿を現すことなく買い手がついてしまう中古情報の舞台裏について、ご説明しました。そこで今回は、こうした希少な住宅情報をひとより早く入手する方法について、お伝えしましょう。

大久保 恭子

執筆者:大久保 恭子

これからの家族と住まいガイド

優良中古情報は優良顧客にもたらされる

さて、どの会社の顧客になるかを決め、1度依頼の連絡をしたら、あとは先方へお任せ、では継続的に他人より良い情報を早く入手できるとは限りません。

あなたに情報を送ってくれるのは仲介会社の営業担当です。この担当者が常にあなたのことを気にして、良い情報があればこまめに送ってくれるようにふりむけるには、あなたのほうも熱心な顧客としての振る舞いが求められます。

あなたが固有のマンションを指名するにしても、仲介会社のホームページにアクセスし、当該物件名を検索したのち、「この物件が出たら教えて」などの希望物件登録ボタンをクリックし、出てきたフォーマットに必須項目を記入し送信しておくだけで、あとは自動的にそのマンションの売り出しがあるたびに、優良中古情報が送られてくるとは限りません。

1、2度送られてきた情報に対して、あなたがなんの反応も示さなければ、担当者は買う気のない顧客と判断し、早晩顧客リストから外されることになってしまいます。

もしくは、あなたが別のマンションに目移りしていても、そのことを担当者に告げなければいつまでたっても、興味の失せたマンションの情報が送り続けられることになり、有難迷惑となってしまいます。送られてきた情報には、きちんと反応することが担当者にとって優良顧客であり続けるための基本です。


営業担当者に希望条件を明確に伝えることが大切

これ、といった固有の物件に固執はしないものの、広さ、間取り、眺望などに強い希望があれば、営業担当者に希望の中古住宅の条件を伝えます。あなたの希望条件にもとづき、担当者がいくつかの候補物件をピックアップしてきたら、すかさず現地見学をし、その住宅に対する良し悪しについて、きちんと評価をくだし、あなたの希望条件をより明確に担当者に印象づける必要があります。

また、たいていの人の希望条件には幅や強弱があるので、あなたの評価を通して細かなニュアンスまで担当者に理解してもらうことができ、より的確な情報を提供してもらえるはずです。

これって、部下を持つサラリーマンの方であれば、よくお分かりかと思います。人を動かすのは的確な評価次第なのです。

次回は、複数の中古売り出し情報のなかから自分に合ったものを絞り込むために必要な情報収集の方法についてお知らせします。
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