アロマテラピー/アロマテラピーの基礎知識

イギリス式アロマテラピーとは(4ページ目)

英国のアロマテラピーは、精油の身体への薬理作用だけでなく、メンタル、精神・心理面への働きかけも重要視したホリスティック・ケアが主流となっています。英国のアロマの資格情報、スクールもご紹介いたします。

松田 さと子

執筆者:松田 さと子

アロマテラピーガイド

イギリスのハーブ文化

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イギリスではナチュラルな自然の香りを感じられるアロマキャンドルも人気です。

イギリスでは、ガーデニングが浸透しているため、植物の香りはとても身近なものです。ハーブや薬用植物を庭先で栽培していたりもします。そのため、フレッシュハーブティーやハーブの浸出油などが家庭でも使われています。私は、現在、ダマスクローズの侵出油をお料理に使っていますが、これは市販されていたものです。このように植物とのふれあいが多いため、アロマテラピーは植物療法のひとつとして親しまれているのでしょう。

ハーブとの関わりについてもっと深く知りたいときには、ハーブガーデンを訪れてみることをおすすめします。

ここでは、おすすめのハーブ園を3つご紹介します。

1. Barnsley Herb Garden (Herbs for Hearing)
バーンズリー ハーブガーデン 4月~9月
コッツウォルズ地方の北にある、ハーブガーデンです。健康を支えてくれるハーブが美しく植えられています。ハーブを観賞するだけではなく、心と身体がリラックスできるよう、オーナーによる手作りのハーブクリームやチンキ剤作りなどのワークショップも開催されています。

2. University of Bristol Botanic Garden
ブリストル大学植物園
1.77ヘクタールの植物園には4500種もの植物が植えられています。見所のひとつは、中医のハーブガーデンで、180種類もの中医学で使われる薬草が中国のガーデンスタイルを取り入れて植えられています。また、アーユルヴェーダー医学で使われるスパイス系のハーブも必見です。

3. The University of Oxford Botanic Garden
オックスフォード大学薬草園
1621年に医学を学ぶ学生のための薬草園として設立された英国最古の植物園です。私も今年の6月下旬に行って参りましたが、薬草を学びたい時には、とても適しているところだと思いました。薬草コレクションは心臓病学、腫瘍学、伝染病学、胃腸病学、皮膚科学、血液学、神経病学、肺病学などに分類され植えられています。The Medicinal Plant Collectionという小冊子を受付で購入して園内をまわると、各薬草をみながら、使用法を学ぶこともできます。

その他にもハーブガーデンはございますので、またの機会にご紹介させていただきます。

かって、イギリスは、フランス式のメディカルアロマテラピーの対局に位置すると言われていた時期もありましたが、近年では、医科学的データーに基づいたエビデンス重視のアロマテラピーに変容し始めています。フランス式のメディカルアロマテラピーと融合し、植物の薬効成分による フィジカルな身体への作用だけでなく、メンタル、精神・心理面への働きかけを重要視したホリスティック・ケアとしてのアロマテラピーが、イギリスの特徴です。 精油の精神面への働きかけに着目したセラピーや、ヨガなどのボディワーク、エネルギーワークなどのスピリチュアルセラピーとのコラボレートも盛んに行われており、今後の動向にも目が離せません。
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※個人の体質、また、誤った方法による実践に起因して肌荒れや不調を引き起こす場合があります。実践の際には、必ず自身の体質及び健康状態を十分に考慮し、正しい方法で行ってください。また、全ての方への有効性を保証するものではありません。

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