マンション購入術/マンション情報収集術

新築の売り出し情報を早く漏れなく入手する(2ページ目)

マンション情報収集の術を知る(1)-マンションの売り出し情報収集といえば、もっぱらインターネットでの検索が中心という方が昨今は多いと思いますが、誰よりも早く、かつ、とりこぼしなくと考えると、情報収集にもそれなりの技術が必要となってきます。

大久保 恭子

執筆者:大久保 恭子

これからの家族と住まいガイド

能動的なアプローチ:
一番早い売り山し情報は工事のお知らせ看板

ずばり、マンション建設用地に立てられるお知らせ看板が一番早い情報です。

道を歩いているときに、建設現場で見かけますよね。これは、不動産会社が用地を取得し、マンション建設の大まかな計画が決定した直後に立てられるもので、相当早い時期に情報が入手できるというわけです。

ただし、こればっかりは、住みたい地域を日々歩き回っていないと気付かないものです。この場合、一番有利なのは、そこに住んでいる人ですね。

それでは次に、受動的アプローチによる情報収集の方法について。


受動的アプローチ1:
居ながらにして情報がとれるのは、チラシ

最も身近なものが、新聞に挟み込まれたり、ポスティングといって直接各家庭の郵便受けに投函されるチラシです。

そして、チラシに載っているマンションは小規模のものが多いのです。というのは、総戸数30戸程度の小規模マンションは、地元の顧客を7割程度獲得することを目標に置いた販売戦略を組みます。広い商圏を設定して多数の顧客を呼び込んでも、販売できる住戸が限られているためかける広告費用や販売費用に無駄が出てしまうからです。

こうした販売戦略は特に中小の地元不動産会社がとる傾向にあります。そこでチラシが販売するマンションを中心に半径3キロとか5キロ圏内といった商圏を設定して配布されることになるのです。したがって、居ながらにしてチラシが入手できるのは、この商圏内つまり、地元に住んでいる人に限られてしまうのです。

商圏の外に住んでいると、どうしても小規模マンションの販売情報を受動的に入手するには残念ながら不利ということになってしまいます。ただし、チラシは広告物ですから、建築確認が下りた後でないと打てません。看板情報よりは遅くなってしまいます。


向こうから情報がやってくる受動的アプローチ2は……次のページ

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