■大阪のアミューズメントパークの例
最近のニュースで「大阪の大型テーマパーク内の飲料水道が、実は工業水道につながっていた」として話題になりました。工業用水は簡単な浄化しかされておらず、塩素などによる雑菌処理が施されていないため人体に悪影響を与える可能性もあり、入園者にしてみればとんだ迷惑です。

もし、これが皆さんのマンションだったらどう思いますか?東京の水道水はマズイとよく言われますが、裏を返せばきちんと消毒されているため薬品などの臭いなどが残っているわけです。浄水器や清水器を取りつけ、少しでも「まずさ」を取り除こうとする家庭も多いことでしょう。

そこで、今回はマンションの給水設備についてお話します。


■水道にも法律があります
法治国家、日本では給水設備の維持管理について「水道法」の規定が適用されます。水道は水槽の容量・引き込み配管の口径や長さによりいくつかの種類に分類され、ほとんどの集合住宅は「専用水道」「簡易専用水道」に区分されます。

専用水道の場合
水道の管理について技術上の業務を担当させるため水道技術管理者を1人おくことが義務付けられ、以下の事務を行わなければなりません。
  1. 定期または臨時の水質検査を行う
  2. 検査結果に関する記録を作成し5年間保存する
  3. 水道施設の管理運営において、消毒・汚染防止・残留塩素の検査
  4. 健康を害する恐れがあることを知った場合の給水停止
  5. 保健所への報告

簡易専用水道の場合
  1. 水槽の掃除を1年以内ごとに1回定期に実施
    (定期検査)
  2. 水槽の点検(水の汚染防止)
  3. 給水栓における水の色、濁り、臭い、味その他の状況により供給する水に異常を認めた場合は水質検査を行う
  4. 人の健康を害する恐れがあることを知った場合は給水停止し、かつ使用の危険を関係者へ知らせる措置をとる

毎日、不自由なく利用している水道ですが、こうした衛生管理の努力があって初めて我々は気軽に蛇口の水を口にすることができるのです。