「ごちそうさまでした」メールは「とりあえず」なら意味がない
食事後のお礼のメール
というのも、「上司=神様」ではないので、公平に部下全員の面倒を見ようと思っても、ときには人情で動かされるもの。そこでメールもコミュニケーション手段として活かしましょう。上司と意思疎通ができたなら、仕事だってうまく進むことでしょう。まずは残念なメールから紹介します。
■NG文例
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先ほどは、ごちそうさまでした。
お蕎麦屋さんで故郷の銘酒を飲むなんて
さすが○○さんは渋いですね( ̄ー ̄)
でも美味しかったので、近いうちにまた行きましょー!!
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職場環境にもよりますが、これを読んだ上司は、どう感じるでしょうか。きっと「友達同士のようなメールだな」と思われることでしょう。上司がいくらフレンドリーに接してくれたとしても、くだけすぎてはいけません。続いては、上司が喜ぶメールです。
■おすすめ文例
先ほどは 残業でお疲れのところ 食事をご一緒させていただき、大変ありがとうございました。行きつけのお蕎麦屋さんに連れて行ってもらい、思いがけずごちそうになってしまいました。
(1)美味しい鮎そばを戴き、さっそく家族に自慢しております。また、プライベートなお話まで伺えて、とにかく楽しかったです。
(2)次回はぜひ私からも誘わせてください。
(3)〇〇さんにピッタリな珈琲店を見つけましたので、お付き合いくださいませんか。
メールで失礼ですが、心よりありがとうございました。
ポイント1:お店や料理、接客を上から目線で評価しない
相手がお店を選んでくれたとき。「お店の家具が高級」「料理人の腕が一流」「接客技術がお見事」と、つい書きたくなることがあります。でも、ここはグルメ評論家のごとく上から目線で評価する場面ではありません。目下であれば、素直に感想を書けば十分。その方がむしろ好感をもたれることでしょう。△ 女将の接客が見事でしたね!
◎ あのような接客ができるよう、私も日々学んでまいります。
△ お肉の焼き方が絶妙で、三ツ星★★★をあげたくなりました。
◎ 今までで一番美味しいお肉を戴きました。
ポイント2:「また誘ってください」より喜ばれるを
クロージングにありがちなのが、「また誘ってください」です。ただ、ご馳走になった直後ですと、相手にプレッシャーを与えかねません。会社では堂々と振る舞う上司だって、家に帰れば奥さんからお小遣いを渡されているかもしれないのです。となると、可愛い部下に ちょくちょくご馳走したくても、そうはいきません。ときどき「次回は割り勘でお願いします」と書く人もいますが、上司だってプライドがあります。若い人や女性にお財布を出させるのは嫌な人だって、なかにはいるのです。そこで、おすすめしたいフレーズがあります。
△ 近いうちにまた誘ってください。
◎ 次回は私からも誘わせてください。
さらに、
〇〇の美味しいお店を見つけたので、今度ご一緒してくださいませんか。
などと書けば、口先だけでないことが伝わります。〇〇に入れるのは、相手の好物で安価なものがベストです。上司にすれば、その気持ちが何より嬉しいのです。可愛げがある人、ない人の差は、この辺りにあるのではないでしょうか。このように、お礼メール1通であなたもファンを増やしたり、人間関係を豊かにすることができます。ぜひ参考にしてみてくださいね。
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