はじめの挨拶文は3つで構成される

  • 挨拶文は「時候→安否→感謝」の順に3つで構成されます。
まずは時候の挨拶で、季節の話題から入ります。
続いて安否の挨拶。安否とは無事かどうかを尋ねることです。
最後は感謝の挨拶で、「いつもありがとう」を伝えましょう。

はじめの挨拶文(5月の場合):
新緑の候、貴社ますますご繁栄のこととお喜び申しあげます。平素は格別のご高配を賜り、厚くお礼申しあげます。

では、それぞれを詳しく見ていきます。

時候の挨拶文は季節ごとに決まっている

まずは時候の挨拶です。こちらの表をご覧ください。
あ
種類は大きく分けて2つあり、1~12月の各月に使うものと、通年使える「時下」があります。

2つの使い分けですが、毎月発送する事務的な書類(請求書に添える送り状など)なら、「時下」を使うとよいでしょう。毎回書き直す手間が省け、効率的だからです。

一方、礼状や詫び状など気持ちを届ける書面なら、キチンと季節に合った挨拶にしましょう。正式な文書では、効率性より丁寧さを優先するのがマナーなのです。

ビジネスの「時候の挨拶文」の選び方

同じ月であっても時候の挨拶には複数あるので、「どれを使おうかな」と迷う人がいるかもしれません。そんなときに備えてアドバイスをしますね。

まずビジネス文書に向いているのが「○○の候」です。ちょっと堅いイメージですが、文書の格を高めてくれます。

一方、個人に出す手紙なら、表の右側にある「春色のなごやかな季節」などのやわらかい表現が向いています。

また、表から選ぶときは、ポジティブなものを選ぶようおすすめします。たとえば冬なら寒いのは当たり前のこと。それより春が近いことを感じさせるものを選んではいかがでしょうか。

そういえば温暖化の影響でしょうか。近年では実際の気候と合わない場合もあります。

2013年ですと桜は3月に満開となり、つつじは4月に咲いています。となると、あじさいは5月に咲くかもしれませんね。

4月といえども桜が散っているなら「桜花の候」は不似合です。実際の気候と違和感のないものを選ぶようにしましょう。

ビジネスの「安否の挨拶文」を使い分けよう

安否の挨拶は「無事かどうかを尋ねること」ですが、疑問形でなく「元気で何よりです」と断定してOKです。

会社に出すなら、元気=経営が順調ということ。ですから「ご繁栄」「ご隆盛」「ご発展」などがマッチします。

もし「経営が傾いているのかな」と心配な会社があっても、おきまりのフレーズを使うようにしてください。

・貴社ますますご繁栄のこととお喜び申しあげます。
・貴店いよいよご発展のこととお喜び申しあげます。

個人に出すなら、元気=健康ですから「ご清祥」「ご健勝」「ご清栄」「ご活躍」などを使います。

・○○様には、ますますご清祥のことと何よりに存じます。
・○○様におかれましては、いよいよご活躍のこととお喜び申しあげます。

感謝の挨拶を忘れずに

忘れずにしたいのが、感謝の挨拶です。「いつもありがとう」の気持ちを丁寧な文章にすると次のようになります。

・平素は格別のご高配を賜り、厚くお礼申しあげます。
・日頃は何かとご愛顧をいただき、誠にありがとうございます。
・いつもひとかたならぬご厚情にあずかり、感謝申しあげます。

ワンパターンでも問題はない

安否の挨拶や感謝の挨拶は、お気に入りのものを決めておけば安心です。それに実務ではいちど作成した文書を保存して、使い回すのが一般的です。

そのとき毎回同じフレーズであっても、まったく問題はありません。挨拶文があれば、読み手は用件を気持ちよく読むことができるからです。

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