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フランスのカフェをもっと楽しむための知識

フランス文化の形成に大きな役割を果たし、日常生活に根付いているカフェ。文豪や巨匠の通ったといわれるカフェ、メディアで有名になったカフェ、近所のおじさんがたむろして、論議をしているカフェ……。ここでは、カフェをもっと楽しめるフランス語をご紹介!

モワソン 久恵

執筆者:モワソン 久恵

トラベルフランス語ガイド

カフェをもっと楽しめるフランス語

フランスのカフェを楽しむ!

フランスのカフェを楽しむ!

カフェは人によって使い方もいろいろです。カフェで一日を始める人、毎日ランチに来るマダム、待ち合わせ、仕事、帰宅前のビール。カフェの席に座って、フランスの日常の顔を是非発見してください。
 

席のこと

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いろいろなタイプのカフェ。カフェはやはりフランスの魅力のひとつです。

一般的なカフェでは、自分で席を選んで座ってもまず問題ありません。
ひとつだけ気にしておいていただきたいのは、席によって値段が違うことです。一物二価方式といえば、わかりやすいでしょうか。立ち飲み・カウンター席は、店内テーブル席、外のテラス席より安くなっています。

食事の時間には、食事席と飲み物席が分かれていることもあります。飲み物だけのときには、テーブルがセットされていない席を選びましょう。
 

コーヒーの種類

フランスのカフェで、
Un café s’il vous plait. (アン カフェ シル ヴ プレ)
と注文すると出てくるのは、エスプレッソです。

注文を受けた人がカウンターに向かって、
Un express (アン ネクスプれス)
と言いますが、エスプレッソひとつということなのでご心配なく。
もちろん、こちらの言い方も使えます。

エスプレッソでは濃すぎるという方には、お湯で薄める
café allongé (カフェ アロンジェ) をおすすめします。
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おどろくほどたっぷりの生クリームが豪華に乗っている cafe viennois。



カフェ・オ・レは、grand crème (グらン クれーム)です。Café crème (カフェ クれーム) でも通じますが、小さなエスプレッソ用のカップに入って出てくることもあるので、たっぷり飲みたいときには、grand をつけることをおすすめします。 

Café noisette (カフェ ノワゼット) といって、エスプレッソにミルクをたらしたコーヒーもあります。

山のように生クリームの乗ったcafé viennois (カフェ ヴィエノワ) は、寒い季節にはうれしい飲み物です。
 

食事

カフェでは、簡単なサンドイッチやステーキ、オムレツ、それに Menu (ムニュ) と呼ばれるコースメニューの食事をとることができます。
たいてい、印刷された定番料理のほかに、黒板や別紙に書かれた「今日の料理」があります。

Plat du jour (プラ ドュ ジューる) 本日のメイン
Suggestion du chef (サジェスチョン ドュ シェフ) シェフのおすすめ

これらは、いわば今日の目玉商品。
季節の素材を使った料理を味わうことができます。

コースメニューには、次のようなものがあります。

Menu de midi (ムニュ ドゥ ミディ) お昼のコース
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メニューの一例


Menu à 「値段」 (ムニュ ア 値段) 値段の定食
もちろん、値段のところはさまざまです。

その日のおすすめ料理を混ぜていることが多いので、お店の味を楽しむことができる上に経済的です。

・Entrée (オントれ) 前菜
・Plat (プラ) メイン
・Dessert (デセーる) デザート

前菜、メイン、デザートそれぞれの選択肢の中から選んで組み合わせます。
全品選ぶこともできますし、

Entrée + plat 前菜とメイン
Plat + dessert メインとデザート

と組み合わせて選べるところがほとんどです。

メインのおすすめ料理を知りたいときには、次のように聞いてみてください。

・今日のおすすめ料理はなんですか?
Quel est le plat du jour ? (ケレ ル プラ ドゥ ジューる)
 

量について

日本と比べると量はかなり多いかもしれません。旅行者の方から、「どうしてあんなに多いのか」という声をお聞きします。
可能であれば、ご近所のお皿を遠目に見ていただいて、注文前に確認されるといいでしょう。
もし、誰も食事中でなければ、注文時に聞いてみてください。

・量はたっぷりしていますか、それとも軽めですか?
Est-ce que c'est copieux ou léger ? (エスク セ コピュー ウ レジェーる)

一品を二人、三人で分けるのは決して奨励されているわけではありません。
控えめに、状況を見ておねがいします。
 

水のこと

日本のレストランや喫茶店では、着席後もれなくいただける水ですが、フランスでは水は頼まないと運ばれてきません。お願いしたい水の種類をはっきり伝えましょう。

日本でも外国のミネラルウォーターが簡単に購入できるようになったので、フランスの水の銘柄をご存じの方もいらっしゃるでしょう。メニューに水の銘柄が書いてあるので、量とともに確認してください。
通常、ガスの入っていないミネラルウォーター、それにガス入りの天然炭酸水が用意されています。
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お店によって違うカラフ。お店の演出に、時には嬉しい驚きも。



Eau minérale (オー ミネらル) ミネラルウォーター
Eau gazeuse (オーガズーズ) 天然炭酸水

ミネラルウォーター、天然炭酸水はともに有料です。

カラフに入った水道水もあります。
Une carafe d'eau (ユヌ カらフ ドー) カラフ入りの水道水

こちらは、無料ですが、ストレスや疲労の蓄積しやすい旅行中は、慣れない水が体調不良の原因となることもあるようです。
水道水は避けたほうが無難かもしれません。

カフェでの時間をゆっくり楽しんでいただければと思います。


※発音表記は、区別をするために、Rの音はひらがなで、Lの音はカタカナで表記しています。

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