カフェをもっと楽しめるフランス語
フランスのカフェを楽しむ!
席のこと
いろいろなタイプのカフェ。カフェはやはりフランスの魅力のひとつです。
ひとつだけ気にしておいていただきたいのは、席によって値段が違うことです。一物二価方式といえば、わかりやすいでしょうか。立ち飲み・カウンター席は、店内テーブル席、外のテラス席より安くなっています。
食事の時間には、食事席と飲み物席が分かれていることもあります。飲み物だけのときには、テーブルがセットされていない席を選びましょう。
コーヒーの種類
フランスのカフェで、Un café s’il vous plait. (アン カフェ シル ヴ プレ)
と注文すると出てくるのは、エスプレッソです。
注文を受けた人がカウンターに向かって、
Un express (アン ネクスプれス)
と言いますが、エスプレッソひとつということなのでご心配なく。
もちろん、こちらの言い方も使えます。
エスプレッソでは濃すぎるという方には、お湯で薄める
café allongé (カフェ アロンジェ) をおすすめします。
おどろくほどたっぷりの生クリームが豪華に乗っている cafe viennois。
カフェ・オ・レは、grand crème (グらン クれーム)です。Café crème (カフェ クれーム) でも通じますが、小さなエスプレッソ用のカップに入って出てくることもあるので、たっぷり飲みたいときには、grand をつけることをおすすめします。
Café noisette (カフェ ノワゼット) といって、エスプレッソにミルクをたらしたコーヒーもあります。
山のように生クリームの乗ったcafé viennois (カフェ ヴィエノワ) は、寒い季節にはうれしい飲み物です。
食事
カフェでは、簡単なサンドイッチやステーキ、オムレツ、それに Menu (ムニュ) と呼ばれるコースメニューの食事をとることができます。たいてい、印刷された定番料理のほかに、黒板や別紙に書かれた「今日の料理」があります。
Plat du jour (プラ ドュ ジューる) 本日のメイン
Suggestion du chef (サジェスチョン ドュ シェフ) シェフのおすすめ
これらは、いわば今日の目玉商品。
季節の素材を使った料理を味わうことができます。
コースメニューには、次のようなものがあります。
Menu de midi (ムニュ ドゥ ミディ) お昼のコース
メニューの一例
Menu à 「値段」 (ムニュ ア 値段) 値段の定食
もちろん、値段のところはさまざまです。
その日のおすすめ料理を混ぜていることが多いので、お店の味を楽しむことができる上に経済的です。
・Entrée (オントれ) 前菜
・Plat (プラ) メイン
・Dessert (デセーる) デザート
前菜、メイン、デザートそれぞれの選択肢の中から選んで組み合わせます。
全品選ぶこともできますし、
Entrée + plat 前菜とメイン
Plat + dessert メインとデザート
と組み合わせて選べるところがほとんどです。
メインのおすすめ料理を知りたいときには、次のように聞いてみてください。
・今日のおすすめ料理はなんですか?
Quel est le plat du jour ? (ケレ ル プラ ドゥ ジューる)
量について
日本と比べると量はかなり多いかもしれません。旅行者の方から、「どうしてあんなに多いのか」という声をお聞きします。可能であれば、ご近所のお皿を遠目に見ていただいて、注文前に確認されるといいでしょう。
もし、誰も食事中でなければ、注文時に聞いてみてください。
・量はたっぷりしていますか、それとも軽めですか?
Est-ce que c'est copieux ou léger ? (エスク セ コピュー ウ レジェーる)
一品を二人、三人で分けるのは決して奨励されているわけではありません。
控えめに、状況を見ておねがいします。
水のこと
日本のレストランや喫茶店では、着席後もれなくいただける水ですが、フランスでは水は頼まないと運ばれてきません。お願いしたい水の種類をはっきり伝えましょう。日本でも外国のミネラルウォーターが簡単に購入できるようになったので、フランスの水の銘柄をご存じの方もいらっしゃるでしょう。メニューに水の銘柄が書いてあるので、量とともに確認してください。
通常、ガスの入っていないミネラルウォーター、それにガス入りの天然炭酸水が用意されています。
お店によって違うカラフ。お店の演出に、時には嬉しい驚きも。
Eau minérale (オー ミネらル) ミネラルウォーター
Eau gazeuse (オーガズーズ) 天然炭酸水
ミネラルウォーター、天然炭酸水はともに有料です。
カラフに入った水道水もあります。
Une carafe d'eau (ユヌ カらフ ドー) カラフ入りの水道水
こちらは、無料ですが、ストレスや疲労の蓄積しやすい旅行中は、慣れない水が体調不良の原因となることもあるようです。
水道水は避けたほうが無難かもしれません。
カフェでの時間をゆっくり楽しんでいただければと思います。
※発音表記は、区別をするために、Rの音はひらがなで、Lの音はカタカナで表記しています。
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