リーダーシップ/リーダーシップの名著

リーダーシップの名著-「経営者の条件」(2ページ目)

前回はお薦めする名著として、ジョン・P・コッタ―著「企業変革の核心」を取り上げましたが、今回は、ピーター・F・ドラッカー著「経営者の条件」をピックアップいたします。

藤田 聰

執筆者:藤田 聰

キャリアプラン・リーダーシップガイド

3. 人の強みを生かす(最大のシナジーを発揮しうる組織設計力)

この本は読みやすい内容で、経営者のみならず全てのビジネスパーソンにお薦めです

この本は読みやすい内容で、経営者のみならず全てのビジネスパーソンにお薦めです

“成果を上げるには、利用できる限りの「強み」を活かさなければならない。特に人事においては、人の強みを最大限に発揮させるように配慮すべきである。メンバー一人ひとり、何がよくできるかをリーダーとして把握し、適材適所のチームを編成できれば、成果が上がるものである。

鉄鋼王のアンドリュー・カーネギーは、「己よりも優れた者に働いてもらう方法を知る男、ここに眠る」と自らの墓碑に刻まれた。これほど成果を上げるための優れた処方はない。”

→能力を生かした適材適所のチーム編成が成果に繋がるということです。

4. 最も重要なことに集中する(的確な選択眼と集中力)

“成果を上げるためには、重要なものに集中する必要がある。つまり、仕事に優先順位をつけ、最も重要なことから始め、一度に一つのことしかしないことが成果に繋がる。集中のための原則は、生産的でなくなった過去のものを捨てることである。古いものの計画的な廃棄こそ、新しいものを強力に進める唯一の方法である。次に、優先順位の決定だが、重要なことは分析よりも勇気である。重要な原則は以下の通り。”

・過去ではなく、未来を選ぶ。
・問題ではなく、機会にフォーカスする。
・横並びではなく、独自性を持つ。
・無難で容易なものではなく、変革を齎すものを選ぶ。

→的確な選択に基づいた集中こそが成果に繋がるということです。

5. 意思決定を正しく行う(正しい判断力)

“成果を上げるためには、重要な「意思決定」に集中しなければならない。そして、問題の根本をよく理解して決定し、その意思決定の早さを重視してはならない。成果を上げる意思決定は、次の5つのステップから成り立つ。”

・問題の種類を知る
・必要条件を明確にする
・何が正しいかを知る
・行動を変える
・フィードバックを行う

→意思決定のプロセスを理解し、正しい意思決定を行うことが成果に繋がるということです。

以上がこの本のエッセンスですが、ご興味があればお手に取ってください。
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