中国のお金事情!使われている通貨・貨幣は?
元単位はデザインが同じなので金額をよく確認しよう
裏には国章や花がデザインされる
中国で流通している通貨は中国大陸の人民元(RMB)と香港ドル(HK$)、マカオパタカ(MOP)の3種類あります。
これは香港とマカオがイギリス、ポルトガルからそれぞれ返還されながらも、「一国二制度」という統治方式を採用しているため、中国大陸、香港、マカオでそれぞれ通貨が存在するというわけです。
マカオはパタカ以外、香港ドル(10ドル硬貨以外)も利用可能ですが、中国大陸で使用できるのは人民元のみ、香港では香港ドルのみとなっています。両替は3つの通貨同士も、日本との両替も可能です。
ここでは人民元(RMB)についてご案内していきます。マカオ通貨については「マカオの通貨(パタカ・MOP)」を、香港通貨については「香港基本情報」をどうぞ。
中国の通貨・人民元(RMB)とは?
第4版人民元は2018年5月に流通停止。2019年4月には新紙幣との交換も終了となった
現在流通している第5版ニュータイプの100元札。2015年12月より、第5版旧タイプのものと並行して使われている
2018年現在流通している通貨は1999年に発行が開始された第5版で、 硬貨は1、2、5分、1、5角、1元の6種、紙幣は1、5角、1、5、10、20、50、100元の8種。これに加え2015年11月、右の写真のように中央の「100」の文字が金色の2015年版の100元札が加わりました。
1元以上の紙幣は、毛沢東の同じデザインで統一 されていますが、歴史上の人物や少数民族がデザインされた旧紙幣も、稀ですが流通しています。
※1元……1●銭(イー・クァイ・チェン)、10元5角……10●5毛銭(シィー・クァイ・ウー・マオ・チェン)、106元3角……106●3毛銭(イーバイリンリュゥ・クァイ・サン・マオ・チェン)というふうになります。
●……土偏+快の右側
人民元のレート
2010年7月から、中国の為替レートは「通貨バスケット制」を参考にした「管理変動相場制」に移行。簡潔にご説明すると、中国政府が人民元と米ドルのレートの変動幅を決めて、日本円は円―米ドルの変動に並行して変動していく、というものです。さらに詳しい説明は「人民元の特徴、為替情報」をどうぞ!人民元はここ10年、一貫して上昇傾向でした。2005年では100米ドル約800元だったレートが、2008年には約700元、2013年は600元強と急上昇。それが、2015年8月11日に人民元の切り下げがなされ、4年ぶりの安値を記録しました。
日本円はドルとのレートで上下するので、円高が続いた2012年秋ぐらいまでは1万円=800元強だったのですが、円安傾向にある2019年11月現在、1万円=640元前後となっています。人民元を使う際の考え方としては、1元が15円強、10元が約156円、100元が約1560円と置き換えれば、わかりやすいと思います。
中国の通貨についてはここまでです。あわせて「中国の両替」、「中国人民元の偽札の見分け方」、「中国のクレジットカード事情」をどうぞ! お役立ち情報満載です!
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