北京の必見中の必見スポット・故宮博物院(紫禁城)

紫禁城

中国を代表する歴史遺産・故宮博物院

故宮

龍をかたどった排水口

黄色と朱色からなる故宮博物院(紫禁城)はまさに映画『ラストエンペラー』を彷彿させる幻想世界。観る者の期待をけっして裏切りません。あまりにも有名な故宮を紹介することはとても難しいのですが、このページではリピーターの方にも新しい発見をしていただけるよう、細部まで深く掘り下げてみました。ガイドブックでは紹介されていないコアな情報満載です!

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故宮博物院(紫禁城) 1987年、世界遺産に登録
住所:東城区故宮博物院
TEL:010-6513-2255
入場&料金:4月1日~10月31日 8:30~16:00、60元/11月1日~3月31日 8:30~15:30、40元(身長120センチ以下の児童は保護者同伴で無料)
月曜日閉館(祝日と、7月1日から8月31日までの夏季休暇を除く)
※鐘表館と珍宝館は別途各10元

チケット実名制や入場制限、夜間開放、端門デジタル館の正式オープンなどなど 故宮博物館見学前に知っておきたいニュース

2011年7月より故宮観光は南(午門)から入って北(神武門)から出るという一方通行になりました。以前のように北からの入場&チケット購入はできないので要注意!

2013年5月より、故宮内の灰皿が全撤去されて全面禁煙に。喫煙者は厳重注意を受け、場合によっては警察におくられることもあるので注意してください。

2015年6月13日より、1日8万人の人数制限をスタートし、入場券を実名制にすることとなりました。これは、あまりの混雑によって生じる被害を考えてのことです。つまり、故宮を見学するためには、パスポート携帯が必須となるわけです。

また、ライトアップされた幻想的な故宮を満喫できる「故宮の夜間開放」が検討されています。豊富な文化財と深い歴史文化の蓄積をデジタルの世界で再現する「端門数字館(端門デジタル館)」の正式オープン(現在試験開放中)と併せて心待ちなニュースです。

故宮チケット 2017年10月からすべてがネット販売に
午前チケットと午後チケットとは?

故宮チケット

故宮入場券購入ページ。青い囲みの日にちと上午(午前)下牛(午後)を選び、囲みの右下の「快速購売」をクイック。次の場面でパスポート番号や氏名を入力する

一日8万人の人数制限があるため、5月1~3日の労働節や10月1~7日の国慶節の休みはもちろん、トップシーズンは直接行っても入れないことがあります。混雑が予想される時期に出かける時は、故宮ホームページ入場券購入ページ(一週間前から予約可能)で、事前購入をしておくのがベストなのですが、中国の携帯番号が必要だったり、支払いなどの関係で海外在住の外国人には容易ではありません。

そんなハードルの高いチケットのネット購入なのですが、2017年10月から現場の窓口でのチケット販売が中止され、すべてをネット販売に切り替えることとなりました。もちろん、外国人やオンライン決算ができない人に対するフォローはあります。当日、現場のスタッフが総合サービス窓口まで案内してくれて、サービススタッフがチケット購入を代行してくれるのでご安心ください。

ネット購入するチケットには午前と午後の二種類あります。午前のチケットの入場時間は8時半~12時、午後のチケットの入場時間は12時~15時半(11月1日~3月31日は15時)です。ただし、午前のチケットだから12時前に出なければならないわけではなく、閉館まで滞在可能です。あくまで入場時間の指定というわけです。多くの団体ツアーは午後に入場しますので、ゆっくり観ることのできる午前チケットがおすすめです。

故宮博物院と紫禁城、台湾の國立故宮博物院との関係

故宮獅子

獅子

紫禁城は中国の首都・北京の中心に位置する明清朝の旧王宮で、明清24代の皇帝が生活し、政務を行なった場所でした。中国の古代天文学では、北極星とそれをとり巻く星群を「紫微垣(しびえん)」と呼び、天の中心、天帝の住む所と考えていました。

そこから人間界の中心、皇帝の住む所として「紫禁城(しきんじょう)」と名づけられました。“禁城”とは庶民が近づくことを禁ずるという意味です。明皇帝が南京から北京へ遷都した1421年から、1911年の辛亥革命によって近代中国の幕開けが成されるまで、政務の中心地でした。

翌年1912年、ラストエンペラーである愛新覚羅溥儀が退位し、正式に清朝が滅亡したわけですが、溥儀はその後1924年まで紫禁城に住み続けていました。紫禁城が故宮博物院と名前を変えたのは溥儀が紫禁城を退去した翌年の1925年。「いにしえの宮殿」という意味を込めて命名されました。

その後、中国は第二次世界大戦を経て、国共内戦が激化していきます。そして1949年、形勢が不利になってきた中華民国政府が、故宮博物院から2972箱に及ぶ所蔵品を精選して台湾へと運んだのです。それを展示する場所として作られたのが、台北市の國立故宮博物院。つまり、紫禁城は外枠だけが北京に残され、その中を彩っていた財宝の多くが海を渡って行ったというわけです。

北京の故宮博物館が博物館として公開されてから2015年で90周年。それを祝って、台北の國立故宮博物院と合同で祝典が催される予定です。