当日限定のお茶とスイーツ
当日限定の3種類のお茶にあわせたHATAKEスイーツは、発酵つながりを意識して特別に作ってくださったという出戸シェフによる特別メニュー。全部のお菓子に発酵バターが使われているのだそう。発酵度の異なる3種類の烏龍茶に合わせた食感と焼き上がりの香りにこだわった3種類のスイーツ。発酵度が軽めの阿里山烏龍茶(ありざんうーろんちゃ)には、人参のフィナンシェ。紅茶に近い味わいの東方美人(とうほうびじん)には、キャラメル状に四角く焼き上げられ、しっかりした触感が味わえるフロランタン。凍頂貴妃烏龍茶(とうちょうきひうーろんちゃ)には、ラムレーズンがはさんである鈴のような形のダックワーズ。
台湾茶とスイーツの組み合わせからも、新しい発見があります。
記憶に残る体験
「この紐があると急須の蓋をおさえる時に指が熱くなくていいわね」と参加者の何気ない一言。実際に触ってみなければ気づくことのなかったであろう小さな発見の数々。茶壷(ちゃふう)という中国茶の急須には、愛らしい中国結びの紐がついているものを見かけることが多いかと思います。もちろん飾りとしての役割もありますが、どなたでも熱い思いをせずにお茶が淹れられるようにという心配りから、ひとつひとつ丁寧に結ばれた紐です。説明せずとも参加者の方に思いが伝わっていたのはとても嬉しいことです。
もしこれが、本で読んだり、講義として聞いた内容だとしたら、きっと忘れてしまうことでしょう。しかし、こうして自分で自然に感じ取ったことは、ずっと記憶に残ります。