京都グルメ/京都のイタリアン

高倉二条のイタリアン 「フィオリスカ」(3ページ目)

今月でオープン一周年を迎える高倉二条のイタリアン「フィオリスカ」。イタリアンの枠にとらわれない季節感溢れる料理は、まさに和伊折衷。美味しいものを少しずつ、上品で繊細なテイストで愉しませてくれる一軒です。

執筆者:麻生 玲央

・お口直し
ドライハーブティのグラニテ

ドライハーブティのグラニテ

お口直しはローズヒップやピーチ、アップル等のドライハーブティのグラニテ。香り高いのはもちろん、桃色がカワイイ仕上がりですね。

・魚料理
魚料理は「ぐじ(甘鯛)」。

魚料理は「ぐじ(甘鯛)」を使った一皿

魚料理は「ぐじ(甘鯛)」! パリパリで香ばしく焼かれた皮目部分がたまらない! やはり甘鯛は、この皮目の焼き加減が全て、といっても過言ではないですし、この皮目が美味しいと嬉しくなるものです。春らしく「蕗の薹」の香りが効いたリゾットと、鮮やかなグリーンが映えるワケギ(分葱)のソースも見事。シェフのセンスの良さと実力の高さが伝わってくる一皿でした。

・肉料理
「仔羊(ソルトブッシュ)」のロースト

「仔羊(ソルトブッシュ)」のロースト

肉料理は「仔羊(ソルトブッシュ)」のロースト。蜂蜜と胡麻が付与された部位と、骨付き部分に分かれており、付け合せは蓮根のロースト、そして肉の下にはワイルドライス、という構成です。

仔羊というとシンプルにローストされただけのものが多いですが、こうして2種に分けて調理して供してもらえるのは嬉しいですね。特に蜂蜜と胡麻を付けて焼かれた部分は脂身まで美味でしたね。

・小さなデザート
「日向夏」と「レモングラス」のジュレ

「日向夏」と「レモングラス」のジュレ

一皿目のデザートは「日向夏」と「レモングラス」のジュレ。柑橘類の酸味と香りが、肉料理の後に爽快感を与えてリセットしてくれます。

・デザート

「生チョコレート」を包んだ「ラビオリ」

「生チョコレート」を包んだ「ラビオリ」

二皿目のデザートは「生チョコレート」を包んだ「ラビオリ」! 口の中でとろ~りと流れる生チョコレートの滑らかさがいいですね。
「木の芽」のアイスクリーム

「木の芽」のアイスクリーム

そして、この皿には春を感じる「木の芽」のアイスクリームが付属。この組み合わせはユニークです。この後、食後のお飲み物と焼菓子が出てフィニッシュ。

和を感じるイタリアン

焼菓子

焼菓子

シェフが目指すのはイタリアンの枠にとらわれない「季節料理」。「イタリアン」とは銘打っておられますが、オリーブオイルはほとんど使われず、京都や淡路島その他、産地がどこであっても季節ならではの新鮮な素材を駆使した軽やかな多皿料理の数々は、和とイタリアンの和伊折衷のよう。

伝統的なガッツリ系イタリアンもいいものですが、美味しいものを少しずつ、イタリア風の繊細な味付けで味わいながら、京都で季節を感じたいという方にはまさにうってつけのリストランテと言えましょう。


<DATA>
・店名:フィオリスカ
・所在地:京都市中京区高倉二条下ル瓦町545 アビリティ高倉1F
・アクセス:京都市営地下鉄「烏丸御池駅」徒歩約6分
・地図:Yahoo!地図
・TEL:075-212-9270
・営業時間:12:00~14:00、18:00~21:30
・定休日:火曜

※上記データは記事公開時点のものです。

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