根菜類には土のパワー(陽気)が蓄えられている?

大地にそそがれた陽気を十分に蓄えているのが根菜類だから、=カラダを温める、という考えは非常に薬膳的です。しかも、冷え対策にオススメの血行をよくするビタミンE・C、必要な酸素を全身に運ぶ鉄分なども豊富とくれば、現代栄養学からみても合点がいきます。旬モノなら栄養価も高いのでなおさらです。

しかし、根菜類すべてがそうだとはいえないのが、薬膳の括りにくいところかもしれませんね。というか、ピックアップする根菜類によってカラダに及ぼす寒熱性が異なるので、それも誤解を産む原因のひとつなのかもしれません。

カラダを冷やす根菜類の代表「大根」「ゴボウ」

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大根もゴボウも、種子が熱を冷ましたり炎症を抑える生薬

まずは薬膳的にカラダを冷すジャンルに入る代表的な根菜類を2つあげてみます。2000年以上も前から受け継がれている薬膳のスピリットを感じていただけると幸いです。

■「大根」はカラダを涼しくさせ、消化促進によい
唐の時代に書かれた『唐本草(とうほんぞう)』に記載されている大根の効能です。肺と胃に作用して痰をとり、滞った気をおろして胃腸を健やかにする働きもあります。

なお、大根の種子は「ライフクシ」という消化薬です。とくにご飯や麺類などデンプンの分解を促進する働きが高いとされます。

■「ゴボウ」は熱を冷まし、頭痛や喉の痛みによい
6カ国以上の言語で翻訳されている、世界の薬学の名著『本草綱目(ほんぞうこうもく)』によると、ゴボウは「苦味」でカラダを冷す「寒性」と書かれています。

とくに春先に起こりやすい、のどの痛みや頭痛をともなうような熱症状があるカゼによく、ゴボウの種子である「ゴボウシ」はその薬効も高く、解毒作用もあります。


次のページで、カラダを温める根菜類を紹介します。わかりやすいように、身近な食材の寒熱性もまとめましたので、参考にしてください。