ペレニアルガーデンとは
ペレニアルガーデンとは?
ペレニアル(perennial)は、「絶え間ない」、「永続的な」といった意味を持ち、植物では多年生(宿根草)のものを指します。つまり、ペレニアルガーデンとは、多年生植物中心の植栽でつくる庭のことです。
実際の庭は、樹木や一・二年草、球根植物も入って構成されますが、多年草をメインにデザインされた庭を総じてペレニアルガーデンと呼びます。
ペレニアルガーデンのメリットとデメリット
樹木は大切。多年草以外の植物も取り入れて……
多年草の概要については、ガイド記事「一年草と二年草と多年草を楽しむ」にも述べていますが、多年草の一番のメリットは「毎年植える必要がない」という点です。
もちろん多年草と言えども、数年に一度は株分けや挿し芽などで株を更新していく必要はありますが、その頻度が少ないことにより、ガーデニング作業がグッと楽になります。
一方のデメリットとしては、一年草に比べて個々の開花期間が短いことが挙げられます。これは、開花期間が少しずつずれていくように植栽計画を綿密に立てたり、花が少ない時期には花木や一年草で彩りを加えることでカバーできます。
ペレニアルガーデンの管理
株間に余裕を持って植えたつもりでも、数年で大株に
ペレニアルガーデンの主役は、一旦植え込んだら数年に一度の株の更新で永続的に栽培することのできる多年草です。最低限の管理としては、伸びすぎた茎葉の切り戻し(姿形を整えるだけでなく、通風確保にもなります)、花がら摘み、傷んだ葉の整理などがありますが、先のメリットでも挙げたように、普段はあまり手間がかからない庭です。
ペレニアルガーデンで重要なのは、株の更新になります。そのまま何年も栽培を続けていると、株の老化で中心部が枯れこんだり花付きが悪くなってきます。そこで株の張り具合や花付きを見て、適宜株の更新が必要になるのです。
株の更新は、株分けや挿し芽によります。新しい株を得られたら古い株を処分し、土壌改良を施したうえで植えつけてあげましょう。
ペレニアルガーデンに向く植物
季節に関係なく楽しめる葉物も活用しよう
ペレニアルガーデンに植える多年草は、花が咲くタイプだけでなく美しい葉を鑑賞するタイプの植物も入れると、開花期にタイムラグが生じてもうまくカバーしてくれます。ヘデラ(アイビー)は通年利用できますし、ハーブなどもよいアイテムですね。
それでは実際に、観賞期がループしていくように、ペレニアルガーデンに取り入れてみたい植物をいくつか挙げてみましょう。
シロタエギクのようなカラーリーフは貴重なアイテム
■早春~春
- シロタエギク
- クリスマスローズ
- アジュガ
- シバザクラ
- タイム
- マーガレット
- クレマチス
- ケマンソウ
- ジギタリス
- シレネ
- ダイアンサス
- デルフィニウム
- ミヤコワスレ
- ラベンダー
- ローズマリー
アスチルベを入れた植栽
- アスチルベ
- アメリカフヨウ
- エボルブルス(アメリカンブルー)
- オダマキ
- コレオプシス
- 宿根フロックス
- ガウラ
- タチアオイ(ホリホック)
- 宿根バーベナ
- ポーチュラカ
- ラムズイヤー
- ミント
- レモンバーム
クジャクアスターは、秋の深まりとともに花持ちもよく
- ビデンス(ウインターコスモス)
- キク、ポットマム
- クジャクアスター
- ゴールデンピラミッド
- シュウメイギク
- チョコレートコスモス
- リンドウ
- シロタエギク
- ツワブキ
- クリスマスローズ
【関連記事】