家周りを囲うものとしては、フェンスやブロック塀、竹垣、ラティスなどいろいろありますが、今回は生垣の作り方について解説します。
 
生垣を作ってみませんか?

生垣を作ってみませんか?

   

生垣に向いているのは常緑樹

生垣は外からの目隠し効果や防風効果が期待されるだけでなく、庭側からは背景としての効果も得られるものです。このような点から生垣には、一年中葉が落ちない常緑樹が向いていますが、落葉樹でも枝が密で葉が落ちても透けないドウダンツツジなどはよく使われます。また、生垣は形を整えるために毎年刈り込みを行うので、萌芽力が強く刈り込みに耐えられる樹種が向いています。

具体的には、
アベリア、イチイ、イヌマキ、ウバメガシ、カイヅカイブキ、キャラボク、キンメツゲ、サザンカ、サワラ、シイ、シラカシ、ツツジ、ツバキ、ナンテン、ヒイラギ、ボックスウッド、マサキ、ユキヤナギ、レッドロビン(ベニカナメモチ)などが挙げられます。このほか、洋風の庭にはコニファーの列植もおすすめです。
 
ツツジなど花の咲く木は、花後に刈り込みを

ツツジなど花の咲く木は、花後に刈り込みを

 

生垣の作り方

四つ目垣

四つ目垣を参考に支柱を立てよう

もっとも手軽に生垣を作るなら、用意した木を並べて植えるだけという方法で、選んだ樹種によって、和・洋どちらの庭にも合わせられます。木の植え方については、「庭木・花木の植え方」に準じますが、しっかり根付くまでは支柱を立てておきましょう。これは木一本一本に付ける必要はなく、左右の支柱に横木を渡して何本かまとめて支えます。イメージとしては和風の庭で美しく設えられた四つ目垣ですが、プロと同じように作るには技術が要るので、「あんな感じで」木が支えられればOKです。支柱どうしを固定する結び方については、「実用!ガーデニングに役立つ結び方」をご参照ください。
 
支柱イメージ

支柱と木を青丸部分を結束する

生垣を作るのに何本の木が必要なのかはケースバイケースです。概ね30~40センチ間隔で植えるのが一般的ですが、植える樹種によって枝張りも異なります。また、しっかり目隠しをしたいならそれだけ密に植える必要がありますし、風通しを考えてゆったり植える場合もあります。既存のフェンスやラティスに沿わせてコニファーを植えるなら、かなり間隔をあけても整然として見えます。

また、生垣のできあがりの高さも考慮しておきましょう。アベリアやツツジ、ボックスウッドなどで1メートル以下に高さを押さえて作った生垣は、オープンなイメージになります。目線を遮るなら1.4メートル以上は欲しいところですが、2メートルを超えると、管理が大変になってくる可能性が。防風・防砂など別の目的がある以外は、あまり背の高い生垣は防犯の面からもおすすめできません。

なお生垣を作る際は、隣家との境界線ギリギリに木を植えてしまわないよう配慮します。生長後の枝張りを見越して、内(自分の敷地)側に植えるようにしましょう。
 

生垣を美しく保つには

生垣は、庭の背景にもなる

生垣は、庭の背景にもなる

生垣を美しく保つには、なんといっても刈り込みが大切です。刈り込みの時期は樹種によって若干異なりますが、常緑樹の場合は新芽が出揃った後の5月~7月頃が適期です。ツツジなど花が咲く木の場合は、開花後に行います。生垣に使う木は萌芽力が強いので、秋にもう一度全体の形を整える程度の刈り込みをします。
 
ヘッジトリマー

生垣の面積が広いときは、ヘッジトリマーが便利

生垣の仕立て方は、衝立のように面を作るのが一般的ですが、木一本一本を球形に刈り込む「玉づくり」という方法もあります。コニファーなど、自然樹形で楽しむものもあります。刈り込み作業には刈り込み鋏を用いますが、面積の大きい生垣を面に仕立てる場合は、電動のヘッジトリマーなどを使うと効率が良いでしょう。

生垣は、つい表面だけを見てしまいがちですが、枝の中(幹周り)に枯葉やゴミが溜まっていることがあります。病虫害の元にもなりますから、時々掻きだしてきれいにしておきましょう。

なお、ガイド記事「知らないと損をする?!助成金制度を活用!」にあるように、自治体によっては生垣を作ると補助金が貰える制度を設けていることもあります。着工前に自治体ホームページなどチェックしておくことをおすすめします。

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