フランス語の読み方を基礎から学ぶ!
<目次>
フランス語の読み方……英語読みではなく「ローマ字読み」で
フランス語で使用されている文字はアルファベットですから、なんとなくこれまでの英語の知識を使って読めてしまいます。ただし、なんとなく読めてしまうがために、「どうしてそんな読みになるの?」→「難しい!」という流れになってしまいがち。そこで、まずは英語読みにサヨナラしてローマ字式に発音することを意識しましょう。Wi-Fiのフランス語読みは「ウィフィ」
少し練習してみましょう。下の単語を読んでみてください。
poli(礼儀正しい), moto(オートバイ), ami(友人)
正解は「ポリ」、「モト」、「アミ」となります。簡単ですよね!
フランス語の読み方……母音字は「ア・イ・ウ・エ・オ」と読まない!
「アイウエオ」かな?
日本人にとっては読みの基本となるこの5つの母音字は、どうしても「ア・イ・ウ・エ・オ」と読みたくなるのですが、実は「ア・イ・ユ・ウ・オ」という読みになります。
eは「ウ」、uは「ユ」というフランス語Alphabetの読み方を思い出してください。この読みを基本として、例えばma,mi,mu,me,moのように子音字と組み合わせた文字を「マ・ミ・ミュ・ム・モ」と読めるようになるまで何回も練習しましょう。間違いやすい単語の例をあげてみます。
menu(定食・メニュー), melon(メロン), bus(バス)
フランス語の「e」の読み方には細かな規則があり、初心者にはなかなか手強いのですが、通常、語末や音節末のeは「無音」、単語の1音節末のeは「ウ」と読みます。ですので、正解は「ムニュ」、「ムロン」、「ビュス」。英語と違うじゃないか!と怒らないでくださいね。こう考えてみると、busを「バス」と読む方が難しくありませんか?
フランス語の読み方……é・è・êは「エ」と読む!
それでは、フランス語ではどんなときに「エ」と読むのでしょうか?いくつかの文字の組み合わせパターンや発音の違いはありますが、まずは「é」、「è」、「ê」とeの文字の上にアクサンがついているときは、とりあえず「エ」と読むという癖をつけてください。
少し練習してみましょう。
café(コーヒー), crème(クリーム), crêpe(クレープ)
正解は「カフェ」、「クレム」、「クレプ」。ここでは、フランス語読みが耳慣れている単語を選んでみました。「エ」の音がでるとき、eの上にアクサンがついているのがお分かりでしょうか?
フランス語の読み方……語末の子音字・Hは発音しない
「zoo」のフランス語読みは?
- 語末の子音字は発音しない。
- Hは発音しない。
例外はありますが、1に関しては、英語のcarefulという単語に含まれる子音字「c,r,f,l」以外の語末の子音字は通常は発音しないと覚えます。2はhの存在を無視してしまえば簡単ですよね。英語と同じ意味と綴りで間違いやすい例をあげてみます。
art(芸術), Paris(パリ), long(長い)、hôtel(ホテル)
「アール」、「パリ」、「ロン」、「オテル」、いかがでしょうか?
最後に、第一段階、卒業試験とまいりましょう。意地悪問題ですので注意して読んでください。
bible(聖書), lion (ライオン), table (テーブル), zoo (動物園)
正解は、「ビブル」、「リオン」、「ターブル」、「ゾ」。「ゾ」はないだろ~!というお気持ちはものすごくわかります。やはり、フランス語読みは難しいかな?
(本記事では、発音の問題をカタカナ表記とし、ややこしい例外を省いて「わかりやすさ」を最優先しました。詳細な解説や例外に関しては、各種参考書や関連リンク・関連記事も併せて参照してください。)
【関連記事】