上映開始わずか1ヶ月で60億円を突破した「ONE PIECE FILM Z」
 

昨年の12月15日に公開されたアニメ映画「ONE PIECE FILM Z」が、1月14日に興行収入60億円を超えたことが話題になっています。

昨年、2012年の年間興行収入でトップに輝いたのは「BRAVE HEARTS 海猿」で、71.6億円。「ONE PIECE FILM Z」は1ヶ月ほどで昨年のトップ映画に迫る勢いを見せ、このままでいくと早くも2013年の年間ランキングでトップに輝く可能性も高くなってきました。

消費不況と言われる昨今、なぜここまで「ONE PIECE」はヒットを飛ばせるのでしょうか?

今回は、その秘密を紐解いていくことにしましょう。

多くの人々を魅了する「ONE PIECE」とは?
 

「ONE PIECE」

「ONE PIECE」は、大秘宝を求めて海原を駆け巡る海賊たちの物語

1997年の連載開始から15年、「ONE PIECE」は、日本の漫画界において数々の金字塔を打ち立てて日本で最も愛されるマンガへと成長を遂げてきました。

これまで刊行された単行本は、2012年10月現在で67巻に及び、累計発行部数は国内最高の2億7000万部を記録。最新刊である67巻は初版でそれまでの自身の持つ記録を塗り替える405万部を発行するなど連載開始から15年経った今でも加速度を増しながらファンを増やし続けています。

「ONE PIECE」のストーリーは、“富”、“名声”、“力”というこの世のすべてを手に入れた海賊王ゴールド・ロジャーが処刑されるところから始まります。ロジャーが一生をかけて集めたこの宝は、ひとつなぎの秘宝“ONE PIECE”として、ロジャー亡き後、主を失うことになります。

そして、この世界のどこかに隠された“ONE PIECE”をめぐって、かつて海賊王ロジャーが唯一成し得た“富”、“名声”、“力”をその手に収めようと世界中の海賊達が色めき立つ大航海時代が幕を開けるのです。

まだ、あどけない少年だった主人公のルフィも“ONE PIECE”を夢見る一人でした。彼は青年に成長すると海賊王になるという夢を抱き、たった一人で大海原に漕ぎ出していきます。そして、一人、また一人と心強い仲間を加えて成長し、数々の困難を乗り越えて“ONE PIECE”を目指して航海を続けるのです。

このような「ONE PIECE」が多くのファンをワクワクさせるのは、世界中の富、名声、力を手にすることができるというひとつなぎの秘宝“ONE PIECE”を探し出す夢とロマン溢れる冒険というストーリーにあることはいうまでもないでしょう。特に「ONE PIECE」では、ただ単なる海賊対海賊の争いだけでなく、様々な人間模様もストーリーの中に織り込まれ、多くのファンが感動と涙の渦に巻き込まれています。

加えて、その冒険を際立ったものにするのが特徴のある登場人物の面々。主人公のルフィは、海賊王を目指すといえども、とてもおっちょこちょい。仲間思いで人を信じる性格は誰からも愛される存在です。また、脇を固めるゾロは、世界最強の剣豪を目指す屈強の戦士でクール。航海士のナミは、天才的な航海術のみならず美貌の持ち主で、海賊という本来は男臭い集団に彩りを添えています。

このような強烈な個性を持った多くのキャラクターが、それぞれのファンの心を掴み、冒険をワクワクさせるものにしているのです。

次のページでは「ONE PIECE」から紐解く人をワクワクさせる3つの秘訣についてお伝えしていきます。次のページへお進み下さい!