コーチング/モチベーションアップ

行動の「重さ」にはこう対処して!(2ページ目)

軽やかに行動できないとき、なかなか行動の第一歩を踏み出せないとき、そんなときにぜひ試していただきたい手法を紹介します。

平野 圭子

執筆者:平野 圭子

コーチングマネジメントガイド

選択肢を増やす

コーチング

行動を軽くするにはいろんな選択肢がある

行動が重くなっているとき、「二極化」のパターンにはまっていることがよくあります。二極化とは選択肢が2つしかない状態、つまり「やる」か「やらない」か、「A」か「B」かという状態です。

こうした思考は「義務感」「やらされ感」「被害者意識」を引き起こし、行動の重さへとつながります。なぜならそこに「選択」と「自由」がないからです。

もし自分が二極化のパターンにはまり込んでいると思ったら、ぜひ次の質問を試してみてください。

「他に選択肢をあげるとしたら?」
「まだ試していないアイディアにはどんなものがあるだろう?」
「今までと違う方法を試すとしたら?」
「このことにクリエイティブに取り組むとしたら?」

選択肢が2つしかないというのはとても自由度が低く、人を重く、つまらなくさせます。一方、選択肢が多く、その中から自由に選べる状態というのは人を軽やかに、楽しくさせるのです。

視点を変える

また、選択肢を増やすアプローチとしては、「視点を変える」ことも有効です。例えば、次のような質問を自分に問いかけてみてください。

「相手(顧客や上司など)はどんな変化を望んでいるだろうか?」
「尊敬する○○さんならどのような行動をとるだろうか?」
「全く違う業界での取り組みで参考になることはないだろうか?」
「5年後の成長した自分ならどのように取り組むだろうか?」

視点が「今の自分」という枠から抜け出す、もしくはいつもとは違う景色をみることは思考、そして行動の軽やかさにつながります。

メタコミュニケーションで重さをモニターする

実は重くなっている本人はそのことになかなか自分では気づけず、重さが雪だるま式に大きくなってから初めて対処するということも少なくありません。できれば重さは早めに気づき、早めに対処したいものです。

そこでおすすめしたいのが、メタコミュニケーションです。メタコミュニケーションとは自分を俯瞰してみることです。イメージとしては、自分から少し離れたところから自分を見るような感じです。

「今自分はどんな顔つきでいるか?」
「声のトーンは?」
「体で力が入っているところ、こっているようなところはないか?」
「いつもとくらべて行動は早いか、遅いか?」
「自分の行動に重さはないか?」

このように自問自答する他、周りの人から自分は今どのように見えているだろうという視点も活用できます。想像するだけでなく、実際に周りの人から最近の自分についてフィードバックしてもらうのもひとつの方法です。

自分の行動が重いと感じたら、すぐにチェックし、早めに「重さ」を取り除いてみてください。
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