アピシウス(有楽町)
ミシュランガイドとは無縁だが、昨今の評判は高い。料理長およびスタッフの世代交代がうまく進んでいると聞く。老舗かつ伝統的な料理がますます深まり、その非日常性から「ここぞ!」という日のガストロノミーレストランとしての利用価値は高い。
コースは12,600円からとこのクラスとしてはお値打ちだが、アラカルトでしっかり料理を楽しむのも悪くない。なんと言っても海亀のコンソメスープはここだといっていいねっとりとした味わいが楽しめる。ワインリストもワイン好きにはたまらないだろう。
東京都千代田区有楽町1-9-4
蚕糸会館ビル B1F
03-3214-1361
クリスマス近辺は営業しているが23日と24日のディナーは満席
クリスマスコースは26,250円のみ
この海亀のコンソメスープは外せない
ラ・フィネス(新橋)
2012年3月に開店したガストロノミーレストラン。シェフの杉本敬三氏はフランス料理を「熟成」と「ソース」にあると語る。最近、そう話すシェフが少ないだけに強く印象に残る。そして料理を「Autodidacte」という言葉を使う。独学者と訳すが、フランス人がこれまでの歴史の中で明らかに美味しいものという組合せを意識し、そこに自分のアイデアを入れていく。その料理をクラシックと呼んでいいかどうかはわからない。しかし、2013年以降のフランス料理の進む方向を向いていることだけは確かだ。ワインリストをiPadで楽しめるのも楽しい。内装もハレの日に相応しい。
東京都港区新橋4-9-1 新橋プラザビルB1
03-6721-5484
コースは15,000円~
日月休だがクリスマス期間は営業。メニューは考案中とのこと(12月6日現在)
リベルテ・ア・ターブル・ドゥ・タケダ(麻布十番)
ここの環境はとても素晴らしい。テラスに面した席は緑を感じ、ディナータイムも非日常間を心地良く感じることができるだろう。料理はきめが細かくとても安定している。いつ行ってもハズシがないのはシェフの力量以外何物でもない。その辺りが今年のミシュランで一つ星を獲得した理由かも知れない。オープンしたての頃出掛けたが記事にあるように一味違った何かがあった。カウンター席も今は開放されているかもしれない。ワインも手頃な値付だ。
東京都港区麻布十番2-7-14 1F
03-5765-2556
メニュー・デギュスタシオンは12,000円だ。きっとお得感を感じることだろう。
レストランの公式ホームページ
シックなインテリアが上質感を醸し出す
マノワ(広尾)
2011年11月開店。ラブレー、ブルギニオン、アニュなど名だたる人気店でサービスを担当してきた中村氏が独立を果たしたレストランだ。ずっと中村氏のサービスを受けてきたが決して押し付けることのない柔らかなもの。彼の最終到着地はワインと料理に囲まれた寛ぎの空間。これは中村氏個人の持つ魅力そのものに他ならない。小さくて強い、そして居心地のよさが約束されるといっていいだろう。シェフはそのキャリアからひらまつの血を受け継いでいる。正確でムラのない料理が期待できる。
東京都渋谷区 広尾 1-10-6 プロスペクト グラーサ 広尾 1F
03-3446-8288
クリスマスメニューは10,500円のみ。たった12席、カウンター4席の小さい店ゆえ、12月22日~24日の間は時間帯で予約を分けている。時間帯によってはまだ空きがあるようだ。