ノルウェー/ノルウェーのグルメ・レストラン

ノルウェーのコーヒー文化(4ページ目)

北欧ノルウェーは最高品質のコーヒーを味わえる国として2000年頃から注目を浴びています。コーヒー摂取量も世界トップレベル!ノルウェー人とコーヒーの深い関わりを紐解いてみました。

鐙 麻樹

執筆者:鐙 麻樹

ノルウェーガイド


レベルが高い、一般人のコーヒー熱 

kaffabutikk

世界バリスタチャンピオンであるロバート・トーレセン氏が経営するショールーム「カッファ・ブティック」では、週末に一般向けの無料のカッピングを開催中

コーヒー豆の袋には、農家や豆に関する詳細な情報が記載されるようにまりました。以前は業界人の間だけで行われていた、コーヒーを味見して風味を総合的に評価する作業「カッピング」や、バリスタ講座などに、一般の人々が気軽に参加するようになりました。カフェでは、お客さんが好みの淹れ方に合わせてコーヒー豆を挽いてもらい自宅に持ち帰ります。

海外では知名度の高いオスロのスペシャルティコーヒーですが、国内のスペシャルティコーヒー業界に携わる人々は宣伝や広告を一切しないので、地元の人々はレベルの高いコーヒー環境にいるという認識がありません。

カフェを訪れる理由は知名度ではなく、「温かい近所のカフェで人とおしゃべりをする」ためなのです。カフェが普及し続けることで、売り上げは上がり、生産者側も良質な豆を購入し、農家へのサポート体制も強化されるというプラスのサイクルが機能しています。

浅煎りノルウェーコーヒーを味わうならエアロプレス

カフェ「ティム・ウェンデルボー」で味わうエアロプレス

空気の力を利用した抽出器具エアロプレスでコーヒーを淹れるバリスタ

ノルウェーのコーヒーには、「浅煎り」、「果実感」、「酸味」といった特徴があります。浅煎りのほうが、豆の特性を味わうことができるのです。

浅煎りのコーヒーを味わうのにおすすめなのは、空気の力を利用した「エアロプレス」という手法の淹れ方です。世界バリスタチャンピオンでもあるティム・ウェンデルボー氏は、エアロプレスの先駆者としても知られています。エアロプレスは注射器のような形の器具で、コーヒーマシンなしで手で淹れることにより豆の本来の味を引き出すことができます。


まだまだ奥が深いコーヒーの世界!最後に、ノルウェーのカフェ「フグレン」東京店のマネージャーである小島賢治氏からもお話を伺いました!

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