お茶の故郷・中国で探す自分好みの銘茶
中国茶芸「工夫茶」は青茶(烏龍)を淹れるために発達してきた
桂花烏龍茶。ハッとするようなキンモクセイの香り漂うアロマティ
>>>中国茶の基礎知識については「All About中国茶」をどうぞ。
中国茶の種類と産地
見た目にも華やかな工芸茶はお土産として人気
烏龍茶。さわやかな香り、ほんのり甘い後味ににうっとり!
流通が発達した今日、中国全国どんなお茶でも手に入りますが、福建に行くなら烏龍茶、江南なら緑茶、雲南ならプーアル茶など、その土地の銘茶を購入したいものです。下記にそれぞれの産地、代表的な銘柄を簡単にまとめてみました。
■緑茶(無発酵茶)
中国で最も飲まれているお茶。日本の緑茶と比べると透明感が高く、あっさりしています。
産地:安徽省・浙江省・江蘇省など
代表的な銘柄:龍井、碧螺春、雨花茶、黄山毛峰など
■白茶(弱発酵茶)
白い産毛のある若い茶葉のみで作る高級茶。かすかに甘さを感じる淡泊な味です。
産地:福建省など
代表的な銘柄:白毫銀針、白牡丹、寿眉など
■黄茶(弱後発酵茶)
生産量が少なく希少価値の高い茶葉。微かに香るフルーティな香りが特徴の上品な味です。
産地:安徽省・湖南省・四川省など
代表的な銘柄:君山銀針、蒙頂黄芽、霍山黄芽、温州黄湯など
■青茶(半発酵茶)
花のような香りと後味の甘さがなんとも美味! 中国茶ビギナーはまず青茶からどうぞ。
産地:福建省・広東省など
代表的な銘柄:文山包種茶、鉄観音、鳳凰単叢、武夷岩茶、東方美人など
■紅茶(完全発酵茶)
17、18世紀、欧州への輸出用として発達した茶葉。中国紅茶はまろやかな甘さが特徴。
産地:安徽省・福建省・広東省など
代表的な銘柄:祁門紅茶、【シ眞】紅、川紅、英徳紅茶など
■黒茶(後発酵茶)
発酵させた茶葉を熟成発酵させた茶葉。独特のスモーキーな香りがクセになる美味しさ!
産地:雲南省など
代表的な銘柄:プーアル茶、六堡茶など
■花茶
様々な花を加工して製造したお茶。フリーティで香り鮮やか、特に女性に人気です。
産地:福建省、江蘇省、浙江省、安徽省、広西壮族自治区など
代表的な銘柄:茉莉花茶、桂花茶、菊茶など
■工芸茶
80年代に安徽省で誕生。熱湯を注ぐと球状の茶葉がゆっくりと開花する芸術的なお茶。
産地:安徽省、福建省など
代表的な銘柄:錦上添花、千日香仙桃など
>>>お茶の産地、六大茶について更に詳しく知りたい人は「中国茶の産地―4つの茶区」、「中国茶の分類:六大分類(1)」、「中国茶の分類:六大分類(2)」をどうぞ。