洞庭東山碧螺春


細かい芽が沢山入った碧螺春


碧螺春(ピロチュン)は西湖龍井と並ぶ中国二大緑茶の一つで、非常に有名な緑茶です。蘇州から南へ40キロほどの太湖に突き出た半島の「東洞庭山」(東山)と太湖に浮かぶ「西洞庭山」で栽培されています。

蘇州一帯は昔から非常に温暖で、気象条件も良く(年間の平均気温は15.5度~16.5度、降水量は1200~1500ミリ)、宋に時代には既に穀物地帯として繁栄していたといわれています。太湖の水面は水蒸気が上がり霧がかかる時間はながく、良いお茶を作るにはとてもよい環境です。また、土壌は性質はやわらかく、ほぐれていて茶樹の生育に適しよく成長します。

特に東山は花果山と呼ばれるほど果物の名産地としても知られているところです。春には桃、梅などの花や、枇杷、山桃、夏には蓮の花、栗、秋から冬にかけては梨、石榴、棗、柿、銀杏、みかんが取れるそうです。

このような自然の恵みの多い土地で、この碧螺春はみかん畑の周囲に張り巡らされた垣根に植えてある茶樹から摘まれています。みかんの枝によって適度に日光が遮られ、玉露のような被覆のような役割を果たすので、太湖の適度な湿度や気温とあいまって、良いお茶が取れるといわれています。

碧螺春専用の茶農園もありますが、みかん園の垣根から取られたお茶の方が高価で良いお茶だといわれているそうです。