情報開示が鍵
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建物の性能も然り。例えば、省エネに大きく関係する窓。複層ガラスなのか、単板ガラスなのかは重要なポイントだが、その程度は今の時代、聞かれる前に開示しておいてほしいもの。仮に単板ガラスならば、サッシュ交換の手続きも併記されているとマイナスイメージの緩和につながると思う。
資産価値を維持するのは、「恒常的な需要」である。「そこに住みたい思い」が源泉なのだ。そのためには、しかるべき情報提供が欠かせない。苦労せずとも勝負できたのは、都心部のマンションがあまねく希少性を帯びていた頃のこと。強力なライバルの出現が止まない今、的確な情報開示なしに資産性は維持できないだろう。
概要データではわからない魅力を伝えるには
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取引事例も有効なデータになる。いまは仲介会社からしか手に入らない印象が強いが、日本の不動産市場の不透明性は長年の課題ともいわれている。数年先には、もっとオープンな情報になりうるかもしれない。
手軽に提供できる情報はもっとある。徒歩何分にスーパーがあるかは、地図を見れば誰でもわかるが、生鮮食品はどこが新鮮か、おトクなのはどの店か。学校の評判も住んでる人が一番よく知っているはずだ。防災訓練の参加状況、自然発生的なイベントなども中古だから発信できる貴重なネタではないだろうか。
近い将来、既存マンションがホームページを作り、積極的に情報開示していくことが当たり前の時代になるだろう。あなたが住むマンションはコンテンツがありすぎてまとめるのが大変か、それとも何を載せればよいのか分からない、数ページで事足りてしまうのか。情報開示が資産価値を左右する。そんな時代が意外に早く訪れそうな予感がする。
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