資産価値重視の時代

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マンション選びに資産価値偏重の兆しが顕著にあらわれたのは、ファンドバブル(またはプチバブル)直後のこと。不動産の値段は、全体景気の好不調もさることながら、ピンポイントでその資産性が大きく変わることが実証されたからだ。

将来不安も大きい。少子高齢化社会の到来は、いまの30~40代に大きなプレッシャーをかける。今後住宅需要が拡大する期待が持てないからこそ、資産価値にこだわらざるを得ないのだ。できるだけ「下がりにくい物件」を手に入れ、生活防衛手段のひとつとして確保しておきたいのである。

資産性に重きを置くなら、まずは「利便性の良い、好環境の立地」を選ぶこと。それこそが、誰もが住みやすい条件になるから。しかし、立地条件を満たせばそれでOKなのか? これからの市場を予測するに、立地要素だけで盤石とはいえなさそう。

なぜなら、中古マンションの市場競争はますます激しさを増していく。首都圏で年間4万戸供給は、一時と比べれば確かに減ったが決して少ない数とはいえない。しかもデベの都心部への供給意欲が依然旺盛であることも加味した方がいい。つまり、マンションオーナーになったあなたのライバルは、当面増え続けると覚悟しなければならないのである。

新築と中古の情報格差

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立地重視の物件選びは、今後も大きく変化はしない。逆に、省エネの啓蒙や高齢者の増加により、利便性の持つ意味合いはさらに強まるだろう。しかし同時に、「建物のメンテナンスやコミュニティの良好さ」が中古マンション購入検討時に、その比重が増していくと推察できる。なぜなら震災以後、「耐震性や防災への取り組み」への関心が高まっているから。そして、それらは、ライバル過多の市場にあって「好立地同士の競争」に差をつける武器となりうるからに他ならない。

そこで、今後の中古市場を鑑みるに、比較的容易に是正されるであろうポイントが、情報提供である。新築マンションと中古マンションの双方を検討された方なら、すぐに合点がいくと思うが立派なパンフやホームページ、それにモデルルームが用意される新築に対して、中古はあまりにもその情報量が乏しい。

仲介会社が提供する中古マンションのチラシやホームページには、外観の写った小さな画像に、交通アクセスや面積など最低限の概要しか載っていない。アピールポイントの多い物件ほど歯がゆい思いをしているのではないか。それでなくとも、新築より中古の方が提供できる情報量は多いはずなのに。