小部屋の注意点
4.5畳の洋室にベッド、机、本棚が置けるレイアウト例。ポイントは引き戸、腰窓、エアコンの位置、造付収納(物入)。
まずはエアコンの送風方向。風が直接当たる位置に机やベッドを置かずに済むか確認してください。
次にドアの開閉です。個室のドアは内開きが多いと思いますが、ドアを開けた時に家具に当たらないか確認を。引き戸であれば面積を有効に使えますね。
そして窓の大きさです。もし履き出し窓があれば、その前にも家具は置けないことに留意してレイアウトしてみてください。小さな部屋の場合は造り付収納の有無も大きなポイントになります。
リビングと隣接していれば使い勝手が広がる
リビングに接して小さな個室が設けられている間取りでそれが洋間の場合、リビングとの間が引き戸で分けられていれば、ある時は扉を閉めて子ども部屋や趣味の部屋、ある時は扉を開けてリビングの続き間として広く使うなど、フレキシブルな使い方ができます。リビングに隣接して和室が配置されている場合、和室は寝ころぶ空間、またはたまに来るお客様用と割り切れば、広さは4.5畳でも十分で、その分リビングを広く取るという考えもあります(前ページ【図1】参照)。
メリハリのある間取りがよい間取り
5畳の子ども室の例(マンションのモデルルームより)。家具レイアウトに工夫が必要だ。
例えば2LDKの間取りでは個室が2つありますが、その個室が各々5畳程度だとどちらも主寝室には狭すぎます。しかし一つが8畳、もうひとつが4.5畳とメリハリがあれば、主寝室+予備室として使い分けがしやすいでしょう。
十分な住戸面積があればよいのですが、都心部などでは予算の都合でコンパクトなマンションを選ばざるを得ないこともあります。間取りの中に小部屋があったら、プラスアルファの部屋として使える間取りかどうかチェックしてみてください。
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