マンションの平均的な広さ・専有面積は70m2を割ってきている

分譲マンションの平均的な広さ、つまり平均専有面積は今現在どのくらいなのでしょうか?
3LDKの広さの平均 マンションの専有面積別間取り例

マンションの専有面積は縮小傾向にある。部屋数にこだわらず住みやすい間取りを選んだり、住まい方に工夫が必要だ

不動産経済研究所が発表した2017年年度上半期(2017年4月~9月)の首都圏マンション市場動向によると、首都圏(東京、神奈川、千葉、埼玉)のマンション新規物件での1戸当たりの平均専有面積は68.48m2でした。同じく近畿圏(大阪、兵庫、京都、滋賀、奈良、和歌山の2府4県)では61.28m2でした。 近年の傾向として専有面積は年々減少しており、このように平均でも70m2を割ってきているのが現実です。

また、分譲マンションの間取りでは3LDKが最も多く供給されています。ざっくりとではありますが、最も多くを占める3LDKの間取りの専有面積についても、平均専有面積とほぼ同じ「60m2台後半~70m2前後」と見てよいでしょう。

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3LDKの広さ・専有面積別に間取りの違いを比較!

同じ3LDKでも、専有面積の違いによって間取りにはどのような変化が出てくるでしょうか?

そこで3LDKの間取りでも専有面積が5m2ずつ異なる標準的な3パターン…70m2モデル、75m2モデル、80m2モデルの3つの間取りを見比べて、違いを確認してみましょう。
 
【図1】3LDKで70m2、75m2、80m2のマンションの間取り例(クリックで拡大)

【図1】3LDKで70m2、75m2、80m2のマンションの間取り例(クリックで拡大)

 

3LDK・70m2モデルは縦長リビングで個室小さめ

【図1】の一番左、3LDK 70m2モデルの間取り図をご覧ください。リビング・ダイニングは「縦長リビング」で広さは10畳程度。リビング・ダイニングとしてはギリギリの広さといった感じです。

夫婦寝室や子ども部屋となる個室を見てみると、リビングの隣に6帖の洋室を確保しているものの、外廊下に面した洋室は5帖、5.4帖と、2室とも6帖以下。このことからも専有面積70m2の3LDKは、あまり余裕がないことが伺えます。
 

3LDK・75m2モデルは横長リビング可能 

次に5m2面積が増えた75m2モデルを検証してみましょう。【図1】中央のプランをご覧いただくと、リビング・ダイニングの形は人気の「横長リビング」が採用され、13.3帖の広さを確保できています。

リビングの奥に6帖の洋室を確保し、外廊下に面した洋室は6.6帖、5帖となっており、6帖以上の個室を合わせて2室確保できました。5帖の洋室は部屋の形も不整形なので、使い方については検討が必要ですね。
 

3LDK・80m2モデルはリビングが充実

さらに5m2面積を増やし、専有面積80m2を確保した3LDKだとどうでしょうか。【図1】一番右の80m2モデルをご覧ください。

リビング・ダイニングは「横長リビング」形式で16帖を確保。ゆとりがある広さです。個室に関しては各洋室で6.3帖、5.6帖、5.1帖を確保しています。リビング・ダイニングに重きを置いたプランニングとなっていることがうかがえます。
 

広さが5m2増えるとゆとりが違う

3LDKのマンションを買うならどのくらいの広さがあったらよい?

3LDKのマンションを買うならどのくらいの広さがあったらよい?

面積を5m2刻みにして3つの3LDKの間取りを検証してみましたが、5m2ずつ広くなると、リビング・ダイニングにゆとりができ、3つの個室(洋室)がそれぞれ少しずつ広くなっていました。いずれのタイプも浴室はファミリータイプの標準サイズ1418が入っています。

気になるのは専有面積が80m2あっても夫婦寝室の広さが7帖確保できていないこと。リビング・ダイニングを重視した間取りだったからかもしれませんが、本来ならもう少し個室の面積も広く取れるといいですね。

個室の広さをもう少し重視するならば個室の数を減らして2LDKに、もしくは3LDKのままあと5m2広い85m2程度の住戸を選ぶといった検討をしてみてもいいかもしれません。

【関連リンク】
不動産経済研究所 

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