キッズルームがあれば雨の日でも遊ばせることができ、ママ同士のコミュニケーションの場にもなる。

キッズルームの例。雨の日でも遊べ、ママ同士のコミュニケーションの場にもなる。

最近はキッズルームやパーティルームなど、子育て中に役立つ共用施設を設けたマンションが増えました。そのようなマンションでは同世代のファミリーが集まりやすく、ママネットワークも充実し、子育てしやすい環境が整います。

共用施設の充実もうれしいですが、今回は専用部分、つまり各住居の間取りでは、どんな工夫があると子育てしやすいか6つのポイントに着目し、考えてみたいと思います。

 

収納量をチェック

子どもがいる・いない家庭で大きく異なるのは、まずは「モノの多さ」ではないでしょうか。おもちゃや洋服、習い事の道具、幼稚園や小学校から配布されるプリント、工作の類まで、子どもに関するモノがいっぱい。片付かなくてイライラしてしまうお母さんも多いと思います。

今回はこの間取りを例に取り解説いたします(【図1】)。こちらは約82m2、3LDKのファミリータイプの間取りです。

マンションの間取り例。一般的なファミリータイプ、82m2、3LDK(クリックで拡大)。

【図1】マンションの間取り例。一般的なファミリータイプ、82m2、3LDK(クリックで拡大)。


この間取りで薄い青色がついた部分が収納です。子育て世代なら住戸面積の8%程度の収納が欲しいところです。赤でA~Fと書かれている部分は子育てしやすい間取りのポイント部分です。これから順次解説いたします。

便利なシューズインクロゼット

最近では、下駄箱の代わりにシューズインクローゼット(S.I.C)を設ける間取りを見かけるようになりました(【図2】A)。シューズインクロゼットとは、その名のとおり「靴を履いたまま入るクローゼット」のことで、靴をしまうのはもちろん、ベビーカー、三輪車、キックボード、サッカーボールといった、外で使う道具をさっとしまうのに便利です。スキー板やゴルフバックなど長モノをしまうのにも大変重宝します。
【図2】玄関まわりの拡大図。玄関には下足入れとシューズインクローゼットがある

【図2】玄関まわりの拡大図。玄関には下足入れとシューズインクローゼットがある。


今回取り上げた間取りでは、従来の下駄箱は残しつつ、その脇に大容量の靴をしまえるシューズインクロゼットもついています。戸建てのように外部倉庫が持てないマンションでは貴重な収納スペースです。

 

作品が飾れるスペースがある

マンションの飾棚スペース例。

マンションの飾棚スペース例。

また、お子さんが幼稚園や学校で描いた絵や工作を飾る、ニッチや飾り棚などのちょっとしたスペースがあると、お子さんのヤル気ががぜん違ってくるかもしれません。(【図2】Bの部分)。

ニッチとは壁をくりぬいて作った棚のこと。飾棚とは、扉がなくオープンになっていて、子どもの作品などを飾れるスペースになっている棚のことです。右の写真は玄関にある飾り棚の様子で、グリーンを飾っています。棚の確保が難しい場合は、廊下の壁などにコルクボードを貼って、お子さん専用のスペースを作ってもいいですね。

次のページで子どもの動線を検証し、冷蔵庫の理想的な位置と子育て世代に人気のキッチン形式をチェックします。