あなた自身やあなたの部下は当てはまる?
職場にどれくらい幸福を感じているか
この質問に『はい』と即答できる人は、全体のたった20%」
「3人に2人は毎日仕事が終わるのを待ち望んでいる」
「さまざまな時間の中で楽しくないと感じる時間は『自分の上司と一緒にいる時間』」
これらはすべて、「幸福の習慣」(トム・ラス ジム・ハーター著 ディスカヴァー刊)で示されている統計結果です。マネジメント側にとってはなかなか頭の痛い内容です。一方で幸せ実現のためのヒントも多く示しています。
今回はこうした統計が示す事実にヒントを得ながら、自分自身、そしてともに働く仲間の「幸せ」に注目すべき理由と「職場における幸せ実現」のための具体的なアプローチについて考えてみましょう。
人生の幸福に大きく影響する5つの要素
ギャラップ社の世界150カ国での50年にわたる調査は、人生の幸福に大きく影響する要素として次の5つを特定し、最も重要なこととして、この5つの側面が互いに関わり合っていてこそ、私たちが本当に人生に満足し、幸福(ウェル・ビーイング)を実感できるとしています。第1の要素 仕事の幸福 仕事に情熱を持って取り組んでいる
第2の要素 人間関係の幸福 よい人間関係を築いている
第3の要素 経済的な幸福 経済的に安定している
第4の要素 身体的な幸福 心身共に健康で活き活きしている
第5の要素 地域社会の幸福 地域社会に貢献している
一方で、「全体的な人生の幸福を考えたとき、『仕事の幸福』が最も重要な根幹をなす」と指摘しており、実際の幸福度調査でも
- 仕事の幸福度が高い人はそうでない人に比べて、自分は素晴らしい人生を送っていると思う割合が2倍も高い
- 仕事の幸福度が低いと、やがては他の4つの幸福の要素も悪化させてしまう
そしてどうやら、その仕事の幸福度に大きく影響するのが上司のあり方なのです。