宗廟への道
四角い池に丸い島が浮かぶ中池塘。天と地の調和=平和を祈念しているといわれる。天円地方の考え方は、天壇をはじめ、中国・北京の歴史的建造物でもしばしば見かけられる
宗廟観光の基点はもちろん韓国の首都ソウルだ。最寄りの仁川国際空港・金浦国際空港へは、さまざまな航空会社が日本各地から直行便を出している。
宗廟や昌徳宮を訪ねるツアーもたくさんあるが、どちらもソウル中心部にあって、個人でも簡単に訪ねることができる。
■周辺の世界遺産
ソウルでは3つの世界遺産を見ることができる。本文中で紹介した「宗廟」「昌徳宮」「朝鮮王朝の王墓群」だ。
第22代国王・正祖が造った計画都市・水原華城の八達門
オススメしたいのは、北京とソウルを同時に訪ねる旅だ。本文中に書いたように、北京もソウルも同じような思想で造られた街。比べてみるとおもしろい。また、北京には6件もの世界遺産がある。ソウルと合わせれば、一度の旅で10件の世界遺産を訪ねることも不可能ではない。
宗廟のベストシーズン
望廟楼。宗廟を訪れた王はここで身体を休め、中池塘を眺めて心を静めた
宗廟のクライマックスはなんといっても世界無形文化遺産にも登録されているの宗廟祭礼だ。非常に混むし、交通も規制されるが、毎年5月の第一日曜日に開催されているので、機会があればぜひ。
世界遺産基本データ&リンク
【世界遺産基本データ】登録名称:宗廟
Jongmyo Shrine
国名:大韓民国
登録年と登録基準:1995年、文化遺産(iv)
【関連記事&サイト】
- 昌徳宮/韓国
- 水原・華城/韓国
- 北京と瀋陽の明・清朝皇宮群/中国(関連の文化)
- 天壇:北京の皇帝の廟壇/中国(関連の文化)
- 宗廟(公式サイト。韓国語、英語)
- 宗廟祭礼(日本語公式サイト)