世界遺産の名称にはパターンがあるのをご存知だろうか? たとえば「○○の文化的景観」とか「××保護区」「△△旧市街」などだが、もっともよく耳にするのが「歴史地区」だ。

世界遺産に関する知識を広げるシリーズ「世界遺産豆知識」、第4弾はそんな用語の中から今回は「歴史地区」を紹介しよう。

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世界遺産に正式名称ってあるの?

チェスキー・クルムロフ
チェコの世界遺産「チェスキー・クルムロフ歴史地区」のかわいらしい街並み。
世界遺産リストを眺めていると、同じ言葉がよく繰り返されているのがよくわかる。「文化的景観」「遺跡群」「寺院群」「大聖堂」「国立公園」「自然保護区」「旧市街」などだが、これらの言葉はいったい何を意味しているのだろう?

その前に、そもそも世界遺産には正式な名称があるのだろうか?

世界遺産とは、世界遺産リストに掲載された物件群をいう。じゃあそのリストはどこにあるのか? 答えは当然ユネスコで、リストは英語とフランス語で書かれており、その世界遺産名が正式なものだといえるだろう。

じゃあ日本語名は? 日本ユネスコ協会が日本語訳の世界遺産リストを出しており、たとえばAll About「世界遺産」では基本的にこの記述にしたがっている。ただし、たとえば「ベニス」か「ベネチア」か「ヴェネツィア」かなど、固有名詞の読みに関してはAll Aboutや新聞・通信社の表記法を参考に変えることもある。

TV番組などを見ていると、日本ユネスコ協会の名前を使わず、独自に日本語訳をあてていることも多い。厳密にいってしまえば、世界遺産の日本語名に正式なものはない、ということになるようだ。