雑味を「毒出し」して仕上げるしっとりと品のある味わい
デトックスといっても美容法ではなく、豚肉のなかにある老廃物を毒出しして作る料理という意味です。炊飯器の保温機能でじっくりと70℃近くまで火を入れると、アクや臭み、雑味が「毒出し」され、しっとりとハムのような食感と味わいが生まれます。このレシピは、こちらの水島シェフの科学的調理法をもとに作りましたが、炊飯器に入れて放っておくだけで簡単にできてしまいます。炊飯器でデトックス豚ヒレハムの材料(2~3人分)
炊飯器でデトックス豚ヒレハムの作り方・手順
作り方
1:

炊飯器の内釜に水と塩を入れてよく混ぜ、昆布、豚ヒレ肉を入れてふたをして保温ボタンを押す。
2:

機種によるが40分程度で40℃前後になる。この温度帯になると老廃物や腐敗しかけた体液、臭みやエグみのもとなどが「毒出し」され水に出て濁ってくる(実際にはふたを開けないでそのまま放置しておけばよい)。
炊飯器の機能や保温の際の温度は、はメーカーによって違います。最初は必ず温度計とタイマーで確かめながら作って下さい。
3:

1時間30分から2時間程度で70℃近くになる。温度計を刺して豚ヒレ肉の内部が65℃以上になってれば、肉を取り出す。このとき、たんぱく質由来の老廃物は煮汁のなかで凝固している。
ここも同様に最初は温度計で図って確認しながら作ります。
ここも同様に最初は温度計で図って確認しながら作ります。
4:

煮汁をキッチンペーパーなどで漉す。漉したものは水で薄めてスープとして使用できる。
5:

肉が常温まで冷めたら、5mm幅程度に切り、皿に盛る。そのまま、あるいは、からし醤油を少し付けて食べる。焼酎や日本酒とあわせるといっそうおいしい。