歴史から得られるノウハウは偉大!
Mishoeはもともと舞台・演劇用の靴を特製するアトリエ。この靴も18世紀を舞台にした演劇に出るある俳優さん向けに作られたもので、当時は革製よりも布製の靴の方が格上。男性が装飾的な造形のヒールを愛用していたことも忠実に再現しています
その答えは、木口さんの修業先が重要なカギになります。大手紳士靴メーカーで企画を担当していた彼女は、靴作りを更に極めたいがためにイギリスに渡り、著名な靴学校で学んだ後もリーズの靴職人マーク・ビービー氏に師事し修業を積んだのですが、実はその彼が歴史的な履物=ヒストリカルシューズの技法を継承する、一種の学芸員的な職人だったのです。同時に彼は、例えばシェークスピアの演劇やモーツァルトのオペラ等に用いる「その当時の衣裳に合わせる靴」の、第一級の製作者としても活躍していました。
つまり、それらの靴が実際に履かれていた時代に一般的に用いられていたのが、言わずもがなの「ターン式製法」という繋がりです。木口さんは帰国後、同じくイギリスとイタリアで修業を積んだ実久さんとタッグを組み、まずは師匠と同様に演劇や舞台専用の靴の製作者としての確固たる地位を築き上げた訳で、今回ご紹介したターンシューは、言わばその現代的な応用編なのです。
こちらはMishoeのレディスのターンシューです。優しい履き心地は、例えば外反母趾に悩まれている方にも効果的に対応できるはず。年齢を気にせずお洒落な靴を履きたい女性には、間違いなく救世主になるでしょう。これと同じ仕様で2万9400円(ミッシュ TEL:03-6458-1855)
■Mishoe(ミッシュ) ターンシュー
・基本デザイン:メンズ1種類(ホールカットプレーントウ)。レディス5種類。
・底付けの方法:ターン式
・サイズ:メンズ24.5~28.0。レディス22.0~25.0。共に0.5刻み
→それ以外のサイズについて、追加料金で対応が可能な場合もあります。
・価格:メンズ/3万1500円 レディス/2万9400円
→アッパーの素材等で追加料金が掛かる場合もあります。
・納期:発注から約3カ月(注文状況により変動する可能性あり)
【お問合せ先】
■Mishoe(ミッシュ)
住所:東京都台東区浅草7-3-6 タテマツビル2F
地図: Yahoo!地図情報
TEL:03-6458-1855
email:mishoekigu@mvc.biglobe.ne.jp
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