1日のスケジュール体験
朝5時は未だ陽も登らず、肌寒さを感じながら、ゲストハウスの反対側にある、アーシュラムまで約5分ほどの山道を登り、モーニングメディテーションに参加しました。アシュラムを出入りする際には、入館チェックが必要です。メディテーションホールの中はうす暗く、マントラの音が響いており、厳粛な雰囲気に包まれています。
中央にはヨーガニケタンの創始者である、スワミ・ヨーゲシュワラナンダ大師の像が鎮座しています。皆各位好きな場所に座り、瞑想が始まります。
先生の静かな誘導により、1時間瞑想をします。このところ静かに座る時間が取れなかったガイドにとっては、脚の痛さや寒さなどで気が散ってしまいましたが、瞑想にも慣れてくると、今自分には静かに座り心を落ち着ける事が必要であることに気づきました。
瞑想終了後、先生に「どうしても脚が痛い、ジッと座っていることが辛いと思う人は、どうすればいいのですか?」と質問をしたところ、「それも楽しみなさい、座ることになれてくると、そういった苦痛も楽しみに変化していきます、それを感じて下さい」とのアドバイスを頂きました。
また、普段の生活でも静かに座り、過去や未来を想うのではなく、今を感じるために5分でも10分でも瞑想の時間を設けるようにすると、心が豊かになるとのアドバイスも頂きました。
その後、モーニングヨガに参加。ヨガマットは用意があるので、日本から持って行く必要はありません。
内容は、先生によって変わるようですが、想像以上にハードでした。もちろん、動く前にプラーナ(気)の流れを良くするために浄化する関節等のストレッチ=パヴァナムクタ=空気(気)を解き放つ動きを多めに取った後、様々なアーサナ(ポーズ)で動いていきます。先生もポーズの修正をしてくれたり、丁寧に指導してくれます。
ヨガホール
ホール内は、かなり広いですが、大勢の参加者で一杯になります。レベルはオールレベル対象で、出来るひともそうでない人も、各自好きなように自分に合った動きをしています。
個人で滞在している外国人の方も多く、隣同志で仲良くなる人たちもたくさんいました。また、ここで得る情報も貴重なので、積極的に話しかけるほうが楽しい滞在になると思います。
食事はべジタリアン用なので、豆やカリフラワー、オクラといった野菜のカレー。また、インド米やドーサ(クレープのようなもの)をおかわり自由で食べ放題です。
食事前にマントラを唱え、食事中は静粛にと書いてありますが、皆さん静かに談笑しながら食事を楽しんでいました。
食後はもちろん使用した物は自分で洗い片付けます。ここでは、全てが修業なのです。
この後は、次のスケジュールまで各自、自由時間なのでガンガー(ガンジス河)で沐浴をしたり、買い物に出かけたりします。また、近くにアイアンガーヨーガやシヴァナンダ―ヨガなどの施設もあり、自由に参加出来るので、いろいろなヨガを一気に体験できてしまうのも、ヨガの聖地ならではでないでしょうか。
沐浴をするのもいいですし、ボーっと河を観ながらゆっくり時間の流れを楽しむのもいいでしょう。
アッと言う間の3日間でしたが、やはりインドまで来た価値がありました。なぜなら、日本では日常のルーティンワークに時間を取られ、じっくり自分と向き合う時間が難しいのが現実です。しかし、最小限必要な寝る場所、食べる物があり、体を動かし、自分自身を見つめ直す時間は、この上ない贅沢に思えました。
ガイドがインドに惹かれるのは、毎回何かしらの発見があり、生きる力、智慧を得られるからだと思います。この記事を読んでインドに行き、アーシュラムに滞在したいと思った人は、一度ご自分で足を運び、素晴らしい体験をしてみてはいかがでしょうか?
次ページでは「インドヨガ旅行に関してのよくある質問」を紹介します。