和菓子/甘味処

「おしる古 いもり」こし餡に実力あり!(2ページ目)

東京・泉岳寺の甘味処「おしる古 いもり」。「きなこプリン」で知られますが、今回は、店主の宮崎さんが力を注ぐ餡に注目。ふっくらと炊けたささげのお赤飯も見逃せません。

原 亜樹子

執筆者:原 亜樹子

和菓子ガイド

こし餡に注目! 「ごぜんしるこ」 

ごぜんしるこ

「ごぜんしるこ」こし餡(650円)。粒餡の「田舎しるこ」もある

「おしる古 いもり」の餡は、しみじみ美味しい。熱々のこし餡で作る「ごぜんしるこ」や「粟ぜんざい」は、毎日でも食べたくなる優しい味。丁寧に作られたことが伝わる繊細な仕上がりです。

粒餡は自家製でも、手間暇がかかるこし餡は仕入れるお店が少なくありません。しかし「おしる古 いもり」では納得のいく風味を出したいから、と粒餡はもちろん、こし餡も自家製にこだわります。

餡が好き、とくにこし餡には目がない、という宮崎さん。かなり抑えている、という甘さは、私にはちょうど良い具合。香ばしく焼かれたお餅に、熱々のこし餡をたっぷり絡めても、全くくどさは感じません。さらりとした口当たりの中にも豆の風味が残り、温もりのある味わいに心が癒されます。

ちなみに粒餡は、こし餡より少し甘く仕上げられています。ある程度の甘さがあってこその粒餡のコク。こちらも得難い味です。

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