マンション物件選びのポイント/マンションの間取り

マンションの間取り研究(13)リビング中心の間取り(2ページ目)

今回は家族のつながりを大事にしているファミリー必見「リビング中心で家族のコミュニケーションが取りやすい間取り」をご紹介します。面積のわりに広々していて、風通しが良い点も特徴です。

井上 恵子

執筆者:井上 恵子

住まいの性能・安全ガイド

特徴5:風通りのよい間取り

ワイドスパンの間取りの特徴として、住戸のアウトラインは間口が広く、奥行きが浅くなります。【図2】で確認すると、バルコニー側と外廊下側の窓の距離が比較的近く、ちょうど対面に窓を設けることで「風の道」ができています(【図2】水色の矢印参照)。

【図2】前のページと同じ間取りに風の通り道と動線を記入したもの(クリックで拡大)。

【図2】前のページと同じ間取りに風の通り道と動線を記入したもの(クリックで拡大)。


注目したいのが洋室1と和室の間に設けられた両方の部屋から使える2wayのクローゼット。面積の有効活用、使い勝手の良さもさることながら、ここを開け放すことでバルコニーから外廊下へと風が通りぬけ、まさに風の通り道「ウインドスルークローゼット」となっています。

 

メリットがたくさんある「回遊性のある間取り」

今回ご紹介した間取りは、実は建具を開け放つと、ぐるっと一回りできる「回遊性のある間取り」となっています(【図2】のピンクの矢印)。このような「回遊性のある間取り」の長所は以下の通りです。

・光や風通しがよい
・住みやすさ、家族とのつながりが持てる
・限られた面積を無駄にせず有効活用
・家事(お掃除)動線が短い

過去に「究極のお掃除動線をつくる間取りの見分け方」という記事で、お掃除をしやすい間取りとして「回遊性のあるプラン」をご紹介しました。

回遊性がある間取りは上記のようにたくさんのメリットがありますが、様々な条件をクリアする必要がありプランニングの難易度が高く、残念なことにマンションではなかなか見かけることは少ないのですが、ワイドスパン型の住戸の中では見つけやすいかもしれません。ぜひ探してみてください。

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