部屋の中央に柱、梁がある間取り例

【図2】は、部屋のちょうど真ん中に柱と梁がある1LDKの間取り図です。図中、間取りのちょうど中央に二つ柱があります。そしてこの二つの柱をつなぐように天井には梁があります。

梁がリビング・ダイニングの中央を左右を分断するように走っているため、ちょうど中心から左側全体の天井を全て下げて梁を隠しています。グリーンに塗った部分が天井が下がっている部分で、天井高さは2.1メートルと表示されています。
【図2】柱・梁が住戸の真ん中にあるプラン。下がり天井の範囲が広いことに注目(クリックで拡大)。

【図2】柱・梁が住戸の真ん中にあるプラン。下がり天井の範囲が広いことに注目(クリックで拡大)。


グリーンの部分の下がった天井内には、梁のほかにもキッチンのダクト(排気筒)などが隠されていますが、それにしても、部屋のほぼ半分の天井高さが2.1メートルとなると、かなりの圧迫感があると想像できます。

天井高さは体感的な広さに影響を与える

天井の高さは、部屋の広さを体感するときに大きな影響を与えます。同じ床面積でも天井が高い方が広く感じられるものです。

トイレやキッチン、廊下のような狭い空間では例外で、天井高さが2.1メートルくらいでも違和感はあまり感じないでしょう。リビングや個室など居室の天井高さは標準で2.4メートル程度確保されます。部屋面積が広くなればその分、またグレードが上がるほど天井高さは高くなる傾向があります。

柱、梁が部屋の端にある間取り例

【図3】は、同じ間取りですが柱の位置を端に移動してみました。柱と柱をつなぐ梁は壁際に寄せられ、あまり目立ちません。グリーンの部分が下がり天井になると考えられる部分です。キッチンのダクトの経路分は下がり天井にしなくてはなりませんが、リビング・ダイニングや洋室のほとんどの天井に下がりがなく、高い天井高さを確保できます。
【図3】柱・梁を端に寄せてみる。図2と同じ間取りだが、下がり天井の範囲がかなり少なくなる(クリックで拡大)。

【図3】柱・梁を端に寄せてみる。図2と同じ間取りだが、下がり天井の範囲がかなり少なくなる(クリックで拡大)。


中央にあった柱がなくなった分、リビングスペースも広々しました。しかし、表記上、リビング・ダイニングも洋室1も【図2】と【図3】では同じ面積となります。間取り図に表記する部屋の面積は壁芯で囲まれた面積ですから、柱や梁の位置に影響を受けません。同じ7畳のリビング・ダイニングだったとしたら、【図2】と【図3】ではどちらの方がいいでしょうか。【図3】の方が、より広く、気持ちのよい間取りだとわかっていただけると思います。

以上、今回はマンション住戸における柱と梁の位置について見て参りました。繰り返しになりますが、同じ面積、同じ間取りでも、柱や梁の位置によって天井が下がる範囲や広さなど、様々な条件が異なってきます。また、将来リフォームをする可能性がある場合は、柱や梁がそれを邪魔しない位置にあるかどうかなどを検討するようにしてください。

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