コーチング/人材育成・組織作り

プロジェクトを成功させる適材適所のコツ(2ページ目)

プロジェクトを成功させるには、関わる人たちが最高のパフォーマンスを発揮することが必要となります。それを達成するには、適材適所が大切な要素となります。

平野 圭子

執筆者:平野 圭子

コーチングマネジメントガイド

 

強みを発見する

コーチング

強みやグローバルマインドがあるか常に注目する

人には強みがあります。強みとは、長所、得意なこと、長けていること、優れていることという意味があります。強みは、その人が本来持っている潜在能力ともいうことができるでしょう。強みと仕事の組み合わせが適切だと、大いにパフォーマンスを発揮することができます。

強みを見つける、というのは、簡単でいて実は難しいもの。そのため、いくつかの切り口を元に判断する方法があります。以下のリストで、どちら寄りで実力を発揮する傾向があるか、その特徴は何か、という視点で見ると、強みが浮かび上がってきます。
  • 人/もの
  • 一人/グループ
  • 長期/短期
  • 安定/変化
  • 深める/広める
  • 伝統/新しい
  • 自由/規律
  • 新しいこと/既存のこと
 
たとえば、「深める/広める」の場合、1つのプロジェクトを根気強く精度を上げていくよりは、多くの人の意見を取り入れながらより発展させる傾向があるなという傾向がわかれば、外交的、広報的な役割でより実力を発揮する、ということになります。
 

グローバルマインドがあるか

最近では、グローバルマインドを持っているかどうかが、仕事をする上で重要な要素となってきました。以前は、グローバルというと外国や英語などという連想をしたものです。インターネットの普及により、世界中とのコミュニケーションはリアルタイムで起こるようになり、違う国の人と同じ職場で仕事をすることは、それほど珍しいことではなくなりました。

グローバルマインドとは一言でいうと「自分と違う人に対して、リーダーシップを発揮し、影響を与えることができる能力」といえます。つまり、「誰とでもうまく仕事ができるか?」ということもできるでしょう。

以下は、グローバルな視点を持っているかをチェックするものです。以下の項目で「おおいに該当する」という項目が多いほど、グローバルな視野を持った役割や取り組みに長けているといえます。
  • 好奇心
  • 適応力
  • 好奇心
  • 柔軟性
  • 冒険心
  • 協調性
  • 学習意欲
  • 異文化への関心
  • 新しいことへのオープンさ
  • 自己肯定感
  • 楽観性
もし、これらの項目に対してのチェックが少なければ、その人は、自分とは違う人や環境の中で仕事をすることが難しくなります。新しいことに挑戦する、違うことをやってみる、異なったメンバーと仕事をする、など、今までの取り組みとは違う視点を持つことが求められるような仕事に挑戦してもらうことも一案です。

適材適所は、常に部下の能力に関心を持ち、あらゆる場面でどんな力を発揮しているかの観察が肝心です。まずは、コミュニケーションスタイル、強み、そしてグローバルマインドで部下の取り組みをチェックしてみてください。

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